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2007年12月29日 (土)

KANADEHON 忠臣蔵 by 花組芝居

花組芝居20周年記念公演の掉尾を飾るKANADEHON忠臣蔵!
シアターBRAVA!劇場に何とか潜り込んだ。脚本は,2001年版を基本に時点修正されたものだ。
脚本:石川耕二,演出:加納幸和,イラスト:岡田嘉夫
配役
戸無瀬/加納幸和,おかる/植本潤,桃井若狭之助・斧定九郎/北沢洋,石堂右馬之丞・お石/山下禎啓,塩冶判官・寺岡平右衛門/小林大介,天河屋義平/水下きよし,顔世・矢間重太郎/嶋倉雷象,おかや/八代進一,加古川本蔵/溝口健二,大星由良助/桂健一
あらすじ
大序から十一段目まで,浄瑠璃の原作に忠実に全段の通し上演。二段目桃井館の場では,大星家と加古川家の浅からぬ縁,三段目では贈収賄,職場離脱及び傷害事件の現場,十段目では天河屋一家の忠心,十一段目ではスペクタクルな討ち入りシーン等,通常の上演では省略されがちな脇筋もしっかりポイントを押さえ,奥行きの深い物語であることを余すこと無く見せてくださった。

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演劇

加納さんと一座の思い入れが結晶した充実の舞台。22日のアフタートークでは,お衣装を松竹衣装部から借り,大道具も金井さんに発注。制作費も破格だそうだ。
2時間半という画期的な上演時間のため,様々な伏線や人物相関が繋がり感動が増幅する。全体の装置や小道具に登場する黒揚羽のモチーフが,儚く美しくユーモラスで花組芝居らしい。
役者さん方も魅せてくださる。全編のヒロイン・植本さんのおかるはハイテンションできゅーと,自分に酔いながら演じておられた天河屋義平・水下さん,ひたすらかわいそう各務さんの勘平さん,渋めに押さえ,ワンマン芝居でない群像劇であることを示された桂・由良助,待ってましたの立女形の加納さん。
次回作品の怪談牡丹燈籠の通しに期待。おみねの加納さんに思いを馳せた。

マイ通し鑑賞は,NINAGAWAさんの新神戸こけら落とし,文楽で,2004年秋と2006年秋に全段,歌舞伎座で2007年2月にほぼ通し上演されたのを拝見しているが,中落ちは避けがたく(^^ゞ記憶は断片的だ。

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コメント

>ぴかちゅうさま
若い恋人達が素敵でした。
三段目のおかると勘平の逢い引きと門が閉ざされるシーンはいいですね。
こういう大河ドラマの中で,恋や親子の情に殉じる設定ってマイツボなんです。脇筋で遊女と心中する橋本平左衛門や,女のために仇討ちに遅れる小山田とか好きです。

投稿: とみ | 2007年12月30日 (日) 00時38分

花組芝居、この作品でようやくデビューしてきました。本歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」の通し上演を今年2月の歌舞伎座で観たのでそのダイジェスト版くらいの気持ちで観たら、いやぁ侮れない!!と思いました。文楽でも本歌舞伎でも滅多に上演されない10段目も漏れなく入っていて、見ごたえ十分で堪能してきました。今回の「KANADEHON忠臣蔵」ですっかりハマりました。次回作「牡丹燈籠」も是非是非観たいです。仁左・玉版とばっちり見比べさせていただこうと思ってます。本歌舞伎の立女方の玉三郎と六世歌右衛門を尊敬する花組芝居の立女方の加納幸和。どちらも目が離せなくなってしまいました。
TBうまくいかなかったので、名前のURLに私の東京公演の記事のURLを入れさせていただきましたm(_ _)m

投稿: ぴかちゅう | 2007年12月29日 (土) 23時25分

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» KANADEHON 忠臣蔵 [ようこそ劇場へ! Welcome to the Theatre!]
脚本=石川耕士。演出=加納幸和。美術=川口夏江。照明=橋本和幸。音楽=坂本朗。義太夫三味線=鶴澤津賀寿。音響=清水吉郎。衣装=松竹衣装。☆☆☆☆★★ [続きを読む]

受信: 2007年12月30日 (日) 13時15分

» 07/12/08 全11段を通す花組芝居「KANADEHON忠臣蔵」 [ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記]
{/star/} “ネオかぶき”をうたって旗揚げした花組芝居の劇団創立20周年記念公演・第四弾「KANADEHON忠臣蔵」。花組芝居は気になっていたが、ついにこの演目でデビューすることにした。 「仮名手本忠臣蔵」はまず文楽で観て、今年2月の歌舞伎座での通し上演、六段目や九段目の見取り上演も観てきた。こうして馴染んできた演目を花組芝居がやるのを見逃す手はない。 Wikipediaの「仮名手本忠臣蔵」の項はこちら 昨年9月の文楽公演第三部の記事はこちら 2月の「忠臣蔵」通し上演の記事はこちら 花組芝居の... [続きを読む]

受信: 2007年12月31日 (月) 19時52分

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