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2007年11月 5日 (月)

文楽11月公演第1部

国立文楽劇場の11月公演,3日(祝)第1部で「近江源氏先陣館」,「艶容女舞衣」,「面売り」を拝見した。初日,初見なのでさっくりと(._.) φ メモメモ
近江源氏先陣館
 
母微妙:文雀,妻早瀬:玉英,佐々木盛綱:玉女,小三郎:玉翔
 小四郎:玉勢,和田兵衛秀盛:玉也,高綱妻篝火:紋寿,北条時政:玉志
和田兵衛上使の段
 咲大夫,燕三
盛綱陣屋の段
 切 十九大夫,富助
 奥 千歳大夫,清治
Photo_4優勢に京の源頼家を攻める鎌倉方の北条時政軍。近江源氏佐々木三郎盛綱の陣屋では戦勝にわきかえっていた。初陣の小三郎が,敵方佐々木四郎高綱の嗣子小四郎を生け捕りにしたという。佐々木家の後室微妙は,同じ孫でありながら,武運拙い小四郎のことを思い心乱れていた。その微妙に,盛綱はさらに辛い役目を依頼する。

この床の三組の豪華さ。時代物に相応しく力強く疾走感溢れるリレーだ。床前へばりつきで聞くには,大音声すぎるので注意。素浄瑠璃でも不足はない。さて,人形の真の主演は勿論,母微妙だ。慈愛と気丈で神々しいばかり。また,物語を牽引しているのは,小四郎の健気さ。玉勢さん出ずっぱりで目立っておられた。ちゃんと人形遣いさんが親子三代の年齢層になっているのがほほえましい。

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文楽

艶容女舞衣
 舅半兵衛:玉輝,半兵衛女房:紋豊,美濃屋三勝:清之助
 娘お通:簑次,親宗岸:勘十郎,嫁お園:簑助,茜屋半七:清五郎
酒屋の段
 中 呂勢大夫,喜一郎
 切 嶋大夫,宗助
面売り
 おしゃべり案山子:清三郎,面売り娘:簑次郎
 三輪大夫,新大夫,始大夫,つばさ大夫,貴大夫,文字栄大夫,希大夫
 清介,清馗,清丈,龍爾,清公


Photo_5簑助さんの絶品のくどきだけでも単独で上演される人気演目だ。酒屋の段のフル出演版は,お園の哀れだけでなく,お園と家族の絆と,義理を重んじる市井の人々の行き方を叙情てきに語り涙をさそう。
第1部は,面売りの景事で目出度く打ち出しとなる。

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