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2007年11月 7日 (水)

晴信 待望の上洛!亀治郎丈 in 京都会館

Nec_0006今年の夏,市川亀次郎丈の武田軍団は,上杉勢との川中島決戦に全軍を結集し,瓜生山見参は成らなかった。最終収録を終え,いよいよ,お江戸浅草を出発,岸和田,桑名,美濃諸国で連戦連勝を重ね,5日,京都入りを果たされた。天下平定の進軍の途上,越後も攻め入られるようだ。新潟公演の情報アップお待ちします~。
市川亀次郎丈を座頭とする松竹大歌舞伎・秋の巡業の演目は,澤瀉屋お家の芸「奥州安達原」と「吉野山」。雪と花の降りもののコントラストが美しい。

奥州安達原 袖萩祭文
貞任妻袖萩・桂中納言教氏実は安倍貞任/亀治郎
外ヶ浜の南兵衛実は安倍宗任/亀鶴
八幡太郎源義家/門之助,娘お君/下田澪夏(と思う。)
平傔仗直方/段四郎,妻浜夕/竹三郎

2006年夏,瓜生山歌舞伎のアフタートークでは,「奥州安達原」と「羽衣」を演じるにはベストキャストと仰ったが,今回は,「奥州安達原」及び「吉野山」それぞれベストという豪華版。八幡太郎源義家がお似合いの門之助丈を布陣に加え,昭和のベストキャストを次世代で再現したものとなっているようだ。
環宮御殿へ桂中納言として乗り込む部分は省略され,亀次郎丈は,はなから袖萩として登場。父母を慕い夫を恋い,娘を慈しみながら苛酷な運命に翻弄されるヒロイン袖萩を,情感込めて演じられる。舞台中央,美しい立ち姿で,娘への思いと夫の忠義の板挟みになり嘆かれる竹三郎丈,健気で美しい娘役さん。涙の攻勢は先手必勝だ。
後半,黒の直衣も凛々しい桂中納言教氏実は安倍貞任になられてからは,錦絵のような豪華な拵えの宗任と対で,動いても止まっても魅せてくださる。傔仗直方の白装束,白梅の腹切り刀。分かっていても赤旗が翻ると泣ける。
床もパワフルだった!

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義経千本桜 吉野山

佐藤四郎兵衛忠信実は源九郎狐/亀治郎
逸見藤太/薪車,静御前/梅枝
梅枝さんが短い花道からの登場。舞鶴姫のときは御父君そのまま…気位高そうだったが,静御前はもう少し優しく儚げな感じだ。今までの女形さんにない独自の魅力で,スターさんの誕生を感じさせていただける。
亀治郎丈の狐さんは,澤瀉屋型の自分も観客も楽しむ型。技術は申し分ないところへ,想像力と個性と新しもん好き。何より観客に迎合や媚びと一切無縁の傲岸さが素敵だ。薪車丈の藤太も,コミカルなメイクがイケメンに映え,楽しい台詞も爽やかに決まる。

いつも新しく,必ず何かをやってくださる亀治郎丈。花吹雪の中をどこまで飛んでゆかれるのだろう。
この座組は摂州合邦辻「合邦庵室」がいける。
玉手/亀治郎,合邦/段四郎,おとく/竹三郎
浅香姫/梅枝,俊徳丸/門之助,奴入平/亀鶴
主税之助/薪車

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