玉三郎丈は水底がお好き 水底の茶室はここ 佐川美術館「樂吉左衛門館」
琵琶湖東岸のさざなみ街道を一走り,守山市の佐川美術館を久々に訪れた。
9月15日に,新館「樂吉左衛門館」が開館している。利休の精神「守破離」をコンセプトに、陶芸家・樂吉左衛門氏自身の構想による水面に浮かぶ茶室建築。こちらは,水上の八畳の茶室「俯仰庵(ふぎょうあん)」。水面下には,三畳の茶室「磐陀庵(ばんだあん)」と,樂吉左衛門氏の作品の展示空間がある。
コンクリートと石という荒々しい材料と,芦、竹、和紙、古材と贅沢に選び抜いた自然素材を,水を介して融合させ,現代数奇の精神でしつらえている。俯仰庵への露地は,長い地下空間を延々と進む。要所要所にトッブライトから水を介して自然光が差し込む。最初の茶室・磐陀庵もまだ地下で,光は和紙をを透過してしか提供されない。シロウトの感性で申し上げるなら,輝く阿弥陀堂に到達する前の胎内堂巡りの感覚に近い。地下教会の懺悔室というか…。公式ページにリアルな3Dシミュレーションが紹介されている。
自然光が美しい秋に訪れておきたい。湖国の雪空からのあかりというのも,ストイックで良いかもしれないし,コントラストが強烈な夏も,コンクリートと石に映えそうだ。
さて,茶室の一般公開は,10月14日までで,これからは,土日祝のみの予約制となる。まだ,俯仰庵で茶会は開催されていないが,磐陀庵は,樂吉左衛門氏の旧知の俳優坂東玉三郎丈を客人として,水底の茶事が開かれたとか。丈との茶会の写真は11月号の家庭画報に掲載されている。
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和楽
コメント
>hitomiさま
寒いですよ。烏丸半島の水族館と博物館も立派ですし,芦や蓮の群生地でもあります。
湖東や湖北は紅葉の名刹も多いです。大津から高速船というのも気が晴れます。謡曲竹生島でも口ずさんでいるうちに着きます。
投稿: とみ | 2007年10月19日 (金) 12時25分
守山市は学生時代の友人が住んでいます。行ってみたい場所が増えました。
投稿: hitomi | 2007年10月18日 (木) 18時54分
>hitomiさま
いつもご覧頂きありがとうございます。
交通の便は悪いですが,付近には水族館や水生植物園があります。
投稿: とみ | 2007年10月17日 (水) 12時37分
ご紹介ありがとうございます。
投稿: hitomi | 2007年10月17日 (水) 10時33分
>向日葵さま
道理で平山画伯の絵の選りすぐりが少ないと感じました。本館も安藤忠夫氏設計のストイックな建物です。
禁欲と妄執のせめぎ合いがたまりません。ただ,何と言っても新しいもの。時代の評価を受けるのはこれからです。
投稿: とみ | 2007年10月16日 (火) 22時21分
「利休の精神「守破離」をコンセプト」とは。建築は現地で体感しなければなりません。予約制とはハードルが高くなりますが是非訪問したいです。
投稿: 向日葵 | 2007年10月16日 (火) 19時35分