ユタと不思議な仲間たち・8日尼崎
京都に来るまで待てず,8日夜,尼崎アルカイックホールに,『ユタと不思議な仲間たち』を見に行った。地方公演は,一回公演の熱さや親しさがあって,ロングラン公演の谷間より良いこともある。
キャスト
ペドロ/田代隆秀,ダンジャ/市村涼子,ゴンゾ/伊藤潤一郎
モンゼ/岸本美香,ヒノデロ/道口瑞之
ユタ/藤原大輔,小夜子/山本貴永
寅吉/吉谷昭雄,ユタの母/菅本烈子,クルミ先生/丹靖子
大作/菊池正,一郎,高橋卓爾,新太/小川善太郎
たま子/鶴岡由佳子,ハラ子/小佐野知香,桃子/増田朱紀
父を亡くし,母の生家がある東北のとある村に,ユタは東京から越してきた。村の子供たちにいじめられているとき,不思議な出来事に助けられる。ただ一人の理解者・小夜子の祖父の寅吉が,それは,座敷わらしだと教えてくれた。ユタは座敷わらしたちに会いに,村はずれの大きなお屋敷に一人で泊まり,出没を待っていると…。
いじめられっ子のユタが,座敷わらしたちと出会い,生命の素晴らしさやともだちの大切さに気付き,成長し,地域に受け入れられるという心温まる物語だ。
5人の「座敷わらし」たちのキャラクターデザインは,ユニークで愉快だが,江戸時代に飢饉で間引かれたり,男児に生まれたばっかりにお返しされた,悲しい子供たちの精霊で,説得力のある台詞を担う。
親しみやすく口ずさみ易い佳曲が一杯。スピーディで難度の高いダンス。スリリングなフライングとスペクタクルも充実し,装置や照明も可愛らしく美しい。
ユタの藤原さんは,丸くてよく動くクレバーな瞳が,都会からの転校生らしい。ヒノデロの道口さんは,劇団四季には惜しい個性派で目だってたゾ。
終演後は,お楽しみの客席下りと見送りの握手のサービスも…。
群集で見えなくなる前に,ユタとモンゼに握手していただいた。
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コメント
>みゆみゆさま
魔法を捨てたマジョリン、はだかの王様はまだ。大劇場並みの座組、装置、演出で脚本がいいですから、只同然。新快速で行けるところを探して行きたいな。子供は大人と異なり、ミスや力不足を許さないですから、皆さん真剣。育て合ういい関係と思います。
投稿: とみ | 2007年10月13日 (土) 07時01分
はじめて、ユタを見ましたが、とてもよかったです!!
いつか、子どもができたら、一緒に見たいな~と思いました。
(まだ予定はないですが^^;)
まだ読んでいませんが、今週本屋さんで原作の文庫を見つけたので買ってしまいました。
投稿: みゆみゆ | 2007年10月13日 (土) 00時25分
>たけさんさま
夢醒めや桃次郎のように、どよよーんとなるものもありますが、児童に、生死の現実や悲しみを感じ取ってもらいたいという趣旨がいいです。
みなさん、生き生きと演じられて、ハッピーにさせて頂けました。12月はすぐですよ。
投稿: とみ | 2007年10月12日 (金) 18時31分
地方公演って、一期一会の色が強いと思います。
演じる方も、観る側も「目」が違うと言うか。
「ユタ」本当に楽しみです。
ちょっと楽しみに待ちすぎて、疲れそう?
投稿: たけさん | 2007年10月12日 (金) 00時06分
>向日葵さま
児童向けミュージカルはメッセージ性が強いですから,ある程度身構えてゆく必要がありますが,手間隙とお金をかけてしかも安い価格設定。おすすめです。
それに,明日の逸材を発見する楽しみもあります。阿久津陽一郎さんも大作を演じておられました。
投稿: とみ | 2007年10月11日 (木) 12時23分
ユタがこんなに良い内容だったとは、見落としておりました。次回我が町にやってきたときは絶対に見ます。(今年の我が町公演は”夢から・・・”でした こちらも好きです。)
投稿: 向日葵 | 2007年10月10日 (水) 23時29分