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2007年6月 5日 (火)

九月の玉三郎丈は,松風と阿古屋

お江戸のcocoさまの情報によると,秀山祭九月大歌舞伎には,團十郎丈及び玉三郎丈がご出演の大顔合わせのようだ。自分が拝見できるか否かは,天の配列に任せるとして,それまで,いつものように妄想劇場で楽しむこととする。玉三郎丈の阿古屋は,あの孔雀のお衣装で琴,三味線及び胡弓を演奏されると想像できるので,妄想は「二人汐汲」である。
「汐汲」は,能にその趣向を借りた演目だ。
在原行平(ゆきひら)が,須磨へ配流されたとき,姉妹の海女「松風」と「村雨」とを寵愛したという伝説から,能「松風」となり,歌舞伎舞踊・日本舞踊にも取り入れられた。この情話伝説に取材した戯曲・歌曲など総称して松風物といい,秋の代表的な演目である。
行平の形見である烏帽子・狩衣を着けた海女・松風が,行平を想い踊る。
で,汐汲に登場しない村雨がツレとして登場するとなると,より謡曲「松風」に近い構成で狂乱物の様相を呈すること,ここまでは想像に難くない。
想像を絶する時空を超えた趣向が楽しみ!
熊谷陣屋もカップリングされているようなので,須磨浦つながりも意識されているのであろうか。

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コメント

>スキップさま
御覧のとおり,本当にささやかに身の丈に合わせて遊んでいますので,本当の楽しみとは無縁です。埋まることの無いそのものすごい距離も分かりますので,悲しくなることもありますが,今後益々縮小されてゆく可処分所得や残り時間を,有意義に豊かにしてゆく知恵を育ててゆきたいと考えます。
さて,須磨の写絵・松風は,今年の玉様カレンダーの7・8月にございました。寵を競った松風と村雨の思いの行方はどうなるのでしょう。お二人のキャラクターを活かしたスリリングな展開が予想されます。

投稿: とみ | 2007年6月 6日 (水) 12時43分

とみさま
ステキです~。
私は「阿古屋」も「二人汐汲」も拝見したことがなく、歌舞伎座であのポスターの前に立って「ひょ~っ、秀山祭に玉三郎さんだってぇ。観たい~。」と口をあんぐり開けるばかりだったのですが、とみさんのように博学でいらっしゃるとこんなふうに観る前から妄想で2倍にも3倍にも楽しむことができるのですね。

投稿: スキップ | 2007年6月 5日 (火) 23時03分

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