« 浪花花形歌舞伎第一部 「敵討天下茶屋聚」 | トップページ | 浪花花形歌舞伎第三部「夏祭浪花鑑」 »

2007年4月12日 (木)

浪花花形歌舞伎第二部「雨の五郎」,「色彩間苅豆」,「曽根崎心中」

第二部は,舞踊2題と曽根崎心中。休憩も2回あり,体に優しい。
一、雨の五郎(あめのごろう)
曽我五郎時致/進之介,廓の若い者/千次郎・佑次郎
曽我五郎が春雨の夕,化粧坂少将のもとへ通う姿を描いた長唄の舞踊。蛇の目傘を差した五郎と廓の若い者との荒事を見せる。
二、色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)
かさね/孝太郎,与右衛門/愛之助
侍与右衛門と腰元かさねは不義密通の仲で,蓄電した与右衛門を追ってかさねは,木下川堤で追いつき,不実をかき口説く。二人の前に髑髏と卒塔婆が流れ着き,美しいかさねの顔がたちまち醜く変わる。与右衛門は悪人の本性を現しかさねを殺害する。
三、曽根崎心中(そねざきしんじゅう)
天満屋お初/扇雀,平野屋徳兵衛/翫雀
油屋九平次/亀鶴,平野屋久右衛門/竹三郎
天満屋の遊女お初と,平野屋の手代徳兵衛は深いなじみだ。しかし,徳兵衛は,叔父親から断りにくい縁談が持ちこまれたうえ,友人の油屋九平次に結納金を騙し取られ,衆目の面前で面罵される。絶望と恥辱の徳兵衛の行き着くところは,お初の天満屋の他になく,もはやこの世で添い遂げることは叶わないと,お初は縁の下に匿った徳兵衛に,死ぬる覚悟を素足で問いかける。

にほんブログ村 トラコミュ 歌舞伎へ
歌舞伎

「雨の五郎」では,白地のお衣装にさらっとした味わいの進之介丈の五郎ちゃんがセンターなので,もとよりさわやかな千次郎丈と佑次郎丈のお二人とのバランスも良く,すきま風ではなく涼風が吹いていた。第二部は,千次郎丈と佑次郎丈を最初に観たところで,木戸銭,元がとれた。
「かさね」では,孝太郎丈が本当に技術点が高いことに今更気付かせて頂き,申し訳ないやら情けないやら…。そんなに悪い人に見えない愛之助丈と,身持ちが悪く直ぐ転び寝するタイプの孝太郎丈とのカップルは,因果と怨念の物語というより,情痴と愛欲の寸劇的でワタクシ好みかつ大坂好み。
「曽根崎心中」は,もはや本公演の本役トリオによるものと申し上げられる。翫雀丈は戯曲とおり小心者の小男,亀鶴丈の九平次は性格悪すぎ大男,三階席(たぶん一階席でも)からでは御父君と見紛う扇雀丈。御父君との違いは情で押す藤十郎丈,意気時で引っ張る扇雀丈の違いか。
お姿の良さと桁違いの上手さで観客の涙を絞られた竹三郎さんの平野屋久右衛門に客席はどよめいていた。
さて,天満屋で緊張するので,いつもながら,道行きで沈没。大夫さんと三味線さん音量上げて欲しいゾ。なぜか文楽では頭が冴えるのだが…。

|

« 浪花花形歌舞伎第一部 「敵討天下茶屋聚」 | トップページ | 浪花花形歌舞伎第三部「夏祭浪花鑑」 »

歌舞伎」カテゴリの記事

コメント

>スキップさま
隣の若い女性がきゃーきゃー言っておられたのをよく聴きますと竹三郎丈に夢中のようでした。上手すぎましたが…。
ワタクシ的には,センターでお膳蹴飛ばすばーさま,奥州安達ヶ原の御母堂もよろしいし…。
さて,道行きで沈没は,文楽を見るようになってから発症しました。文楽は,太夫三味線ずらーとならんで,喧しいーて寝られしまへん。前は,松羽目睡魔症候群だけでしたが,ついに道行睡魔症候群。危ない危ない。

投稿: とみ | 2007年4月14日 (土) 11時33分

とみさま
竹三郎さんの平野屋久右衛門はほんとにすばらしかったです。「あの小さい男を~」と九平次を責めるところ、「徳兵衛、死ぬなよ」のふり絞るような叫び・・・泣きました。

> 天満屋で緊張するので,いつもながら,道行きで沈没。
うふ。とみさんでもそんなことあるのですね。実はワタシも。記憶と場面が少し飛びました。

投稿: スキップ | 2007年4月14日 (土) 03時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/106008/14656342

この記事へのトラックバック一覧です: 浪花花形歌舞伎第二部「雨の五郎」,「色彩間苅豆」,「曽根崎心中」:

» 「浪花花形歌舞伎」@松竹座(2) [rikaのいろいろ。]
第二部 『雨の五郎』 「もしもし五郎さん、何がそんなに嬉しいの~~~~??」 と尋ねたくなるような踊っている時の進之介さんの笑顔・・・・・・・ 最初3階から観ていた時にはまったくわからなかったのですが、1階で観たら本当に満面の笑み。 あれは不敵な笑いというの... [続きを読む]

受信: 2007年4月17日 (火) 09時28分

« 浪花花形歌舞伎第一部 「敵討天下茶屋聚」 | トップページ | 浪花花形歌舞伎第三部「夏祭浪花鑑」 »