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2007年4月

2007年4月30日 (月)

文楽四月公演千穐楽通し

本日30日は,文楽四月公演千穐楽。ライブに行く感覚で再度出かけた。
概して,お若い皆さんのノリが良くなり,ベテランの皆さんが落ち着き気味。他の演目の千穐楽のようなこれきり感はなく,長い芸道の通過点に過ぎないと感じた一日だった。
文雀さんが遣われるマイ首・萩の方の美しさは,舞台照明がアップになったかと錯覚する。前回の同行者が,玉三郎丈に似ておられると大騒ぎしたのも,空気の変え方に共通点を見出したと納得。
さて,簑助さんのお千代の表現には,詞を失っていた。間違いなく妊婦だ。死を覚悟しながらも,体が生に執着しているという断末魔の痙攣は,体中の開口部から体液が流出しているねっとり感まで伝わる。倒錯の一歩手前,絶賛しているが,好みという点では,そこまでせんかてという派だ。このような表現者を他に存じ上げない。あるとしたら,文学座の太地喜和子さんのお千代がそうだったのかもしれない。

加賀見山のお初ちゃんの奥の間へ真一文字に~が何度聴いてもここでわーわーの拍手だ。

奥庭の玉女さんと和生さんの立ち回りが最高潮(ちゃんと女形の立ち回りヨ)。玉女さんはにこにこなさってた。あんたさん,やられるのに楽しそうではあきまへんがなであるが,片や和生さんは,気持ちよさそう。この辺が千穐楽らしさか…。

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2007年4月28日 (土)

写真集五代目坂東玉三郎届いたぁ!

今朝届いた!
封を切るのももどかしく…。
一枚で一幕の迫真力。このペースでは見終わらないゾ

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2007年4月27日 (金)

巨星去る。チェリスト&指揮者ロストロポービッチ氏ご逝去

23日に容態悪化というニュースを知り,気に掛けていたが,ご逝去のニュースが駆けめぐっている。激動の時代を,自由化の旗手として苛烈に生きられたれた。輝かしい生涯はどれほどの讃辞をもってしても語り尽くせない。
先程まで飲んでいたモスコーミュールの酔いが残っているから,ショスタコービッチ:チェロ協奏曲 1 作品107を聴くこととする。

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2007年4月26日 (木)

「芸の真髄 鶴澤清治」のテレビ放送があるとか。

Photo_10 真ん中な日々のまこさまから頂戴した情報。NHKで,5月7日,国立劇場で開催される「芸の真髄 鶴澤清治」のテレビ放送があるそうだ。
 6月30日(土) 午前9時から ハイビジョンステージ 
 7月29日(日) 午後1時から 日曜シアター 山川静夫の新・華麗なる招待席

山川静夫さんありがとうございます。
文楽三味線の好きな猫さんはどなた?

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2007年4月24日 (火)

文楽四月公演第二部

親しみやすい演目二題の充実のラインアップである。
文楽四月公演第二部
粂仙人吉野花王「吉野山の段」

 英大夫,三輪大夫,津国大夫,南都大夫,文字栄大夫,靖大夫
 宗助,団吾,清馗,龍爾,清公
 大伴坊/簑次郎,安曇坊/勘緑,粂仙人/玉也,花ます/勘十郎
鳴神不動北山桜を文楽に移した作品とか。高層や仙人が女人の色香に迷い,通力を失うという艶笑譚。
歌舞伎から文楽に移された演目は,装置が立体的で,上下の動きや回転に弱い人形の特性を,逆に見せ場としているように思われる。さっきまで半兵衛で熱演なさってた勘十郎さんが,妖艶な花ますを遣われる。非常に申し訳ないが,第一部で感動しすぎて,集中力を使い果たし,記憶が怪しい。愉快なお顔のドラゴン君は見逃さなかったが…。

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2007年4月22日 (日)

文楽四月公演第一部

Nec_00824月15日(日),桜も散り初め,中日近くの国立文楽劇場に駆け付けた。
文楽四月公演第一部
 玉藻前曦袂
 「清水寺の段,道春館の段」

 後室萩の方/文雀,鷲塚金藤次/玉女,
 桂姫/和生,初花姫/玉秀,
 安倍采女之助/文司
 松香大夫,新大夫,始大夫,咲甫大夫,相子大夫,芳穂大夫/宗助,津駒大夫/寛治,咲大夫/燕三
金毛九尾の狐が美女玉藻前に化身し,日本国を傾けようとした五段続きの時代物の三段目だ。タイトルから,金毛九尾のゴージャス狐と,K姉妹ハダシの妖艶な姉妹を期待しても登場しない(しょっぼーん)。登場するのは,恋に恋する白装束の可憐な姉妹である。
日蝕の日に生まれたとして廃嫡された薄雲皇子は,腹心の鷲塚金藤次に獅子王の剣を政敵藤原道春から盗ませ,帝位に就こうとしていた。皇子は,既に没した道春の娘・桂姫を召し出そうとするが,采女之助に恋してなびかないことに業を煮やしていた。金藤次は,獅子王の剣か姫の首かどちらかを差し出すよう,後室萩の方に迫る。
津駒大夫&寛治のどないなるんやろえらいこっちゃえらいこっちゃという緊迫感ある場面から,咲大夫&燕三のそらないで,きこえませぬわいなという吼えるような慟哭に変わる。身替わり首,実は○○,手負いのもどり,文楽時代狂言の醍醐味を堪能できる極上のエンタテイメントだ。視覚的には,姫が二人で華やかなうえ,どちらの姫より美しい文雀さんが遣われる後室萩の方,立派な鬼一首の金藤次と,てんこ盛り。
心中宵庚申の前に,これだけ感動しすぎてよいものかいなと思った休憩時間だった。

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南座歌舞伎鑑賞教室・吉弥丈の京人形

毎春恒例,南座歌舞伎鑑賞教室第15回目となる今年の演目は京人形だ。進之介丈の左甚五郎,京人形の上村吉弥丈,女房おとくの上村純弥丈の三方が出演。大工の立ち回りは無く,甚五郎と京人形の舞踊が決まったところで幕。
純弥丈は,あと少しおっとりした情感を加味すれば,純真な女房もレパートリーになりそうだ。進之介丈の能天気なマエストロは大過なし。吉弥丈のすっきり綺麗な大人びた京人形は,人形振りの腕を上げられ,笑いと拍手を一身に集めておられた。
もっと見ていたいというところで幕。
上方歌舞伎塾卒塾生の会第二回若伎会のチラシがラックにあった。

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2007年4月21日 (土)

コンタクト・劇団四季京都劇場・初日

4月21日(土)劇団四季・京都劇場でコンタクトが開幕した。
初日のキャスト
PartⅠ
ブランコに乗る女/クリスティン・ゼンダー,貴族/萩原隆匡,召し使い/満寧
PartⅡ
妻/坂田加奈子,夫/明戸信吾,ウェイター長/松島勇気
PartⅢ
マイケル・ワイリー/荒川務,バーテン/明戸信吾,黄色いドレスの女/酒井はな
望月龍平,大塚俊,朱涛他
あらすじ
「コンタクト」をテーマに,ダンスで綴るミュージカルトリロジー。
第一話は,フラゴナールの絵画「ブランコ」の情景。貴族の女は,パートナーらしい貴族の男が席を外した隙にマッチョな召使いとブランコで戯れるが…。
第二話は,1950年代のレストラン。イタリア・マフィア風の夫と従順な妻が食事に来たが,横暴で傍若無人な男の態度に店内は白ける。妻は,夫が席を外した隙に,ハンサムなウエイター長と踊り始める。
第三話は,現代のニューヨーク。辣腕広告ディレクターマイケル・ワイリーは今年も賞を取ったが,実は,何もかも厭になり,毎夜,首吊り自殺に取り組んでいたが果たせない。しかし,バーで挑発的なイエロードレスに身を包み,キレの良いダンスを踊る女に心惹かれ,何とか踊ってもらおうと接近する。

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2007年4月18日 (水)

坂東玉三郎特別舞踊公演の記者会見記事,段治郎丈は比叡山延暦寺で講話?

京都四条南座で,来月かかる「坂東玉三郎特別舞踊公演」の記者懇談の模様が,公式ページにに掲載されていた。
今年は,「阿国歌舞伎夢華」と「蜘蛛の拍子舞」。毎年この時期に記者会見なさるので,白いスーツ姿のお写真を拝見できるのがうれしい。
>初演の時は,合狂言を腰元でしましたが,今度は従者の男でやろうと思っています。
と,いうお言葉が…。これが,春猿丈の腰元がなくなった理由のようだ。
>「お芝居」をやりたい…。1箇月公演にしたい。
という意気込みも語っておられる。早々に来年に期待するとして,一月先が,楽しみだ。

そう言えば市川段治郎丈が比叡山延暦寺の講話にゲストとしてご参加のポスターが駅に貼られていた。

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2007年4月17日 (火)

名残の桜

名残の桜
今年の桜は,ゆっくり楽しませていただいた。妖艶なソメイヨシノが散った後も,愛らしい八重桜が咲き続けている。写真は職場の近くの八重桜。
花木鑑賞は,此処で生きてゆこうと決意するときに相応しいと思う。

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2007年4月15日 (日)

高津宮「夏祭浪花鑑」奉納額by坂田藤十郎丈

高津宮夏祭浪花鑑奉納額by藤十郎
国立文楽劇場・文楽公演の幕間に,坂田藤十郎丈が4月6日,高津宮に奉納されたばかりの額を拝見してきた。白木が涼しげだ。
昨夏,藤十郎丈と,歌舞伎v.s.文楽競演で,団七遣いをなさった玉女さんは,四月文楽公演では,金藤次と岩藤を遣っておられる。玉男さんのお役を全て遣って行きたいと意気軒昂だ。
高津宮の境内地は,葉桜が清々しく早くも夏の気配。大阪の夏は,4月から9月まで半年あるんや。

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2007年4月14日 (土)

陽春花形歌舞伎「盟三五大切」菊様小万はイノセント

御園座陽春花形歌舞伎は,8日(日)に観劇した。
通し狂言盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)
薩摩源五兵衛・家主くり廻しの弥助/三津五郎,芸者小万/菊之助,笹野屋三五郎/橋之助,伊之助/男女蔵,八右衛門/亀三郎,宅兵衛/亀寿,芸者菊野/松也,富森助右衛門
塩冶浪人の薩摩源五兵衛(実は不破数右衛門)は,芸者妲妃の小万(実は神谷召使お六)に入れあげている。小万は,情夫・笹野屋三五郎と共謀し,源五兵衛に貢がせている。二人は遊び仲間にも片棒を担がせ,まんまと百両を騙り取った。事実を知らされたブチ切れ源五兵衛は,次々人を殺める。三五郎と小万は,逃げおおせたかと思ったが,隠れ家としたのは,民谷伊右衛門とお岩が暮らしていた長屋だった。
芋堀長者(いもほりちょうじゃ)
芋掘藤五郎/三津五郎,緑御前/菊之助,友達治六郎/橋之助,兵馬/亀三郎,左内/亀寿,腰元松葉/松也,後室/秀調
芋掘藤五郎は,長者の姫・緑御前に恋い焦がれている。一方,舞好きの緑御前は,婿選びの舞の宴を開く。友達・治六郎の協力を得て,舞の名人と偽って乗り込んだものの大失敗。開き直って芋掘り踊りを踊り出すとこれが姫のお気に召し,一気に大団円へ…。

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シネマ「待合室-Notebook of Life-」,音羽屋母娘競演

Story07 待っていたら我が町に来てくれたシネマ「待合室」。音羽屋好きとしては,遅れを取るわけにはゆかない。ホッ。
待合室-Notebook of Life-
監督・脚本:板倉真琴,音楽:綾戸智絵
出演:和代(現在)/富司純子,和代(過去)/寺島しのぶ,和代の夫/ダンカン,女子高校生/楯真由子,主婦/あき竹城,旅人/利重剛,ルポライター/市川実和子,和代の母/風見章子
あらすじ
岩手県の小繋(こつなぎ)駅の待合室には,一冊のノートがある。駅前でリカーショップを一人で切り盛りしている和代が置いているものだ。ある者は人生に空しさを感じ,ある者は襲いかかる不幸に耐えかねて思いを綴る。和代は,書いた者に読まれることのないであろうノートに,心を込めて返事を書く。「一生懸命生きていれば,いつかいいことがありますよ。必ず春は来ます。」和代も,愛する者を亡くし,生きる希望を失ったことがあったが,自分を励まし奮い立たせて生きてきた。
そんな和代でも,親しい者の不幸や,行きずりの者の絶望に無力感を募らせていた矢先,ノートが消えた。

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2007年4月13日 (金)

浪花花形歌舞伎第三部「夏祭浪花鑑」

昨夏の大阪松竹座・坂田藤十郎襲名披露興行でかけられた演目の一世代若いバージョン。団七v.s.徳兵衛それぞれのご令息は,お辰v.s.お梶で粋に対決。
夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)
序 幕 住吉鳥居前の場
二幕目 難波三婦内の場
大 詰 長町裏の場
団七九郎兵衛/愛之助,お辰/扇雀,一寸徳兵衛/亀鶴,玉島磯之丞/薪車,義平次/橘三郎,おつぎ/竹三郎,お梶/孝太郎,釣船三婦/翫雀
あらすじ
浪花の侠客・団七九郎兵衛は,殺人犯として追われている恩人の子息・玉島磯之丞と傾城琴浦を,老侠客・釣船三婦に匿ってもらっている。ツレの一寸徳兵衛とその妻お辰も,磯之丞の父には恩義があり,奔走してくれている。しかし,金に汚い舅義平次は,琴浦を金に替えようとさらってしまう。高津宮の祭囃子が最高潮の長町裏で,追いついた団七は,口論の末,舅を殺害してしまう。

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2007年4月12日 (木)

浪花花形歌舞伎第二部「雨の五郎」,「色彩間苅豆」,「曽根崎心中」

第二部は,舞踊2題と曽根崎心中。休憩も2回あり,体に優しい。
一、雨の五郎(あめのごろう)
曽我五郎時致/進之介,廓の若い者/千次郎・佑次郎
曽我五郎が春雨の夕,化粧坂少将のもとへ通う姿を描いた長唄の舞踊。蛇の目傘を差した五郎と廓の若い者との荒事を見せる。
二、色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)
かさね/孝太郎,与右衛門/愛之助
侍与右衛門と腰元かさねは不義密通の仲で,蓄電した与右衛門を追ってかさねは,木下川堤で追いつき,不実をかき口説く。二人の前に髑髏と卒塔婆が流れ着き,美しいかさねの顔がたちまち醜く変わる。与右衛門は悪人の本性を現しかさねを殺害する。
三、曽根崎心中(そねざきしんじゅう)
天満屋お初/扇雀,平野屋徳兵衛/翫雀
油屋九平次/亀鶴,平野屋久右衛門/竹三郎
天満屋の遊女お初と,平野屋の手代徳兵衛は深いなじみだ。しかし,徳兵衛は,叔父親から断りにくい縁談が持ちこまれたうえ,友人の油屋九平次に結納金を騙し取られ,衆目の面前で面罵される。絶望と恥辱の徳兵衛の行き着くところは,お初の天満屋の他になく,もはやこの世で添い遂げることは叶わないと,お初は縁の下に匿った徳兵衛に,死ぬる覚悟を素足で問いかける。

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2007年4月10日 (火)

浪花花形歌舞伎第一部 「敵討天下茶屋聚」

7日(土)観劇した。魅力的な敵役が活躍する仇討物の人気狂言。大坂らしい演目ということとで楽しみにしていた天下茶屋はいかに!
浪花花形歌舞伎第一部 
敵討天下茶屋聚(かたきうちてんがちゃやむら)
序 幕 四天王寺の場
二幕目 東寺貸座敷の場
大 詰 福島天神の森の場
     天神の森川下の場
     天下茶屋村松並木の場
     同 敵討本懐の場
配役
安達元右衛門・片岡造酒頭/翫雀,人形屋幸右衛門/進之介,東間三郎右衛門/愛之助,安達弥助/薪車,早瀬源次郎/亀鶴,染の井/孝太郎,早瀬伊織/扇雀
あらすじ
関ヶ原の合戦の後の大坂。岡山藩で家老職を務める父を闇討ちにされた早瀬伊織と源次郎兄弟は,下僕の元右衛門と弥助兄弟を供に,敵・東間三郎右衛門を追って大坂に出てきた。酒乱癖のある元右衛門は,東間の計略に嵌り酒を飲まされ,四天王寺境内で大騒動を起こし解雇される。
元右衛門は東間に寝返り,座頭のふりをして早瀬兄弟が潜伏する東寺の長屋に侵入し,弥助を殺害し,伊織に重傷を負わせ,金を盗んで逃走した。
その後,東間と元右衛門一味は,福島天神の森の小屋に潜む早瀬兄弟を再び襲撃し,伊織を惨殺し,源次郎をも川へと投げ込んだ。
不幸ここに極まった源次郎だが,九死に一生を得,人形屋幸右衛門の助けを借りて,東間を追い詰める。

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YOMIURIONLINEに「芸の真髄」シリーズの第1回公演「文楽太棹 鶴沢清治」の記事が掲載

連休明けの月曜日ということで,納得して諦めたはずだが,YOMIURIONLINEに,国立劇場「真髄」シリーズ「文楽太棹 鶴沢清治」公演の記事が掲載されている。やはり後ろ髪を引かれる思いが…。いつか,人形を入れて文楽公演の可能性もあるとか。
(5月7日午後6時30分から,国立劇場大劇場で行われる。チケットは早々に完売。)

人間国宝の竹本住大夫らと共演する素浄瑠璃「壇浦兜軍記 阿古屋琴責の段」,自ら構成・作曲を手がけた創作浄瑠璃「弥七の死」他。
こちらが無理の者は,5月1日に,『御贔屓様の集い』NPO法人人形浄瑠璃文楽座設立5周年記念イベントというのがある。(やはり休暇却下でしょっぼーん)
これも無理なら,らくらく文楽のおりんさま情報による「寛治を聴く会 in 興福寺」6月2日(土)17時開演があるようだ。ど,どないしょー。

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2007年4月 9日 (月)

今週はキャッツとライオンキングだけ

月曜日定例の劇団四季今週のキャストボックスも,昨日CFYが千秋楽だったため,とうとう東京の2公演のみだった。年度当初は,勤務地や居住地が読めないため,前売りチケットを購入しにくいことを配慮しているようだ。
そして,まもなく初日ラッシュ!この週末には,ユタとオンディーヌがスタートする。
キャスト予想ならぬお役予想だが,オンディーヌはさておき(笑),ユタのゴンゾはどうだろう。コンタクトもスルーして,…。ファントム(も置いといて),アイーダ,マンマ・ミーア…。元気出そうっと!

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2007年4月 8日 (日)

御園座陽春花形歌舞伎「盟三五大切」他

御園座陽春花形歌舞伎盟三五大切
菊之助丈は初役の小万。退廃的且つ露悪的な南北劇「盟三五大切」の毒婦役にあっても、根っからの悪人ではなく、夫やお主に忠実に生きた女として演じておられた。首になるのも仕方なかったと納得させるのもあと少しだ。

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桜の名城

桜の名城
桜は散り初め。金鯱がらぶりーな親しみやすい外観。市民の人気スポットのようだ。

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2007年4月 7日 (土)

夏祭浪花鑑では片岡千壽郎丈が琴浦

片岡千壽郎丈が琴浦を熱演。琴浦はええかげんな傾城のイメージを持っていたが,一途でかわいらしく演じておられた。磯之丞役の薪車丈ともお似合い!
隣席の若い女性の二人連れは,竹三郎丈の三婦女房おつぎに激しく反応していた。やはり。

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雨の五郎の千次郎丈と佑次郎丈

カラミの若い衆を力演のお二人は,危なげなく切れ味の良い動きと,締まったおみ足で,さわやかな五月の風を舞台に吹かせておられた。(^^)v

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浪花花形歌舞伎・敵討天下茶屋聚

7日(土)1部~3部を拝見した。
第1部は,敵討天下茶屋聚の久々の通し上演とか。
住吉大社,四天王寺,福島天神など大坂を舞台にした個性的な仇討もの。おかし味のある端敵・元右衛門が主役というところが浪速情緒一杯。
実直な中間役の薪車丈,善人方の若衆の亀鶴丈が目を引くのは当然として,ベテラン若手の脇役の皆さんが光っている。

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口上:ココログ機能アップに伴い,お返事すぐできます!

ココログのメンテナンスが終了し,携帯からも閲覧&コメントの投稿が可能となりました。
昨夜,祇園新橋・白川巽橋から夜桜↓をアップしましたところ,夢夢散歩のるみさまからコメントを頂戴し,直ちにお返事書けました。
改めましてありがとうございました。
使えるやン!

これを機に,こまめなチェックとソッコーのお返事に心懸けますとともに,一字一句推敲し,簡潔な表記とインパクトのあるキーワードの使用に心懸けますので,お気楽にコメントを賜りますよう,切にお願い申し上げまする。

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2007年4月 6日 (金)

祇園新橋の夜桜

祇園新橋の夜桜
祇園白川辰巳橋。白川の水音、茶屋の座敷のさんざめき。桜の夜は騒がしい。桜は、日常を幽玄色に塗り替える力があり、心まで浄化してくれそうな錯覚に陥らせてくれる。

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2007年4月 5日 (木)

京都劇場の夏から秋はエビータとJCS

少し前から劇団四季公式に「エビータ」は掲載されていたがよっく見ると,「ジーザス・クライスト=スーパースター」ジャポネスク・バージョンの上演決定とある。どちらの劇場もロングラン公演ばかりとなりつつあるので,月替わりで楽しませていただく京都があってよかった。
エビータのチェ,JCSのユダは,決定版の芝さんしか無いと思われるが,そろそろあの方で見たい!

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2007年4月 4日 (水)

加藤健一事務所の「モスクワからの退却」

加藤健一事務所の次回作は,ウイリアム・ニコルソンの究極の家族劇「モスクワからの退却」とか。
2007年6月6日(水)~20日(水)下北沢・本多劇場
ロンドンとニューヨークで絶賛されたシリアスドラマの秀作!!
演出はカトケンワールド初登場の鵜山仁。
加藤健一の妻役には久野綾希子,息子役には,スタジオライフの山本芳樹。魅力的な3人の舞台俳優と日本を代表する演出家・鵜山仁がガチンコで取り組む3人芝居!

地方公演は2004年に全国を沸かせた「コミックポテンシャル」←見た!
モスクワは全国公演なさそー。どうする?

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2007年4月 1日 (日)

シネマ歌舞伎・京鹿子娘二人道成寺・サブリミナル玉様

Flier_l 3月31日から,シネコンMOVIX京都で,シネマ歌舞伎「京鹿子娘二人道成寺」の上映が始まった。気の長いことだったが,昨日拝見してきた。ワタクシは,歌舞伎座の舞台は,2003年1月の初演で1度,2005年2月の再演も1度しか拝見していないので,映像作品としてリリース頂けるのは,うれしいかぎりである。で,映像化の魅力に絞って考えてみた。
クリアーな映像,迫力ある高品質の音響,劇場では拝見できない細かい表情の確認,お衣装や小道具のディティール,様々なアングルからの活写と,映像化の実質的なメリットは枚挙に暇がない。そして,引っ込みの時間のリプレイも,楽しみに継続性が生じる。劇場では,観客ひとりひとりが心ごころに見て良いが,シネマでは,玉三郎丈がお見せになりたいものだけを見せられる。別の芸術作品の創出という観点からのメリットも魅力的だ。
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花組芝居・かぶき座の怪人

1110_ma 花組芝居20周年記念公演は「かぶき座の怪人」から!
新神戸オリエンタル劇場に何とか潜り込んだ。脚本は,2001年版を基本に時点修正されたものだ。
脚本:福島三郎,加納幸和,演出:加納幸和
配役
九重八重子(文明座の女優)/加納幸和,色出しのぶ(文明座の新進女優)/植本潤,春杉夏希(欲望列車を十八番とした文明座の大女優)/北沢洋,男女川恋助(歌舞伎界の風雲児と称される俳優)/山下禎啓,男女川恋松(恋助の芸養子)/小林大介,玄上乱十郎(歌舞伎界の看板役者)/水下きよし,玄上乱太郎(乱十郎の子息)/嶋倉雷象,六代目宇治乃川霧(かつての名女形・かぶき座の怪人)/八代進一
あらすじ
天地座の今月の舞台は,文明座の「欲望列車」で,今全盛の新劇女優・九重八重子の楽屋には,評論家,台湾のルポライター,先輩女優,かつての愛人達と,様々な人物が訪れていた。多くの男達と恋を重ねてきた八重子も52歳だ。次月は歌舞伎公演「恋助十種の内 姥ケ池」で,稽古が行われている。
かねてから噂があった六代目宇治乃川霧の亡霊が出るという噂はどうやら本当らしい。新任の天下り支配人に川霧からの手紙が届いた。
そんななか,恋助が病に倒れ,恋松が「姥ケ池」の主演・鬼女を務めることとなる。

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