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2007年3月10日 (土)

さくらん

さくらんオフィシャルガイドブック
『1週間』編集部編
講談社 (2007.2)
通常24時間以内に発送します。

原作:安野モヨコ,脚本:タナダユキ,監督:蜷川実花,音楽:椎名林檎
出演:土屋アンナ,椎名桔平,成宮寛貴,木村佳乃,菅野美穂、石橋蓮司,夏木マリ,市川左團次,安藤政信
舞台は吉原遊郭の置屋・玉菊屋。桜の頃,売られて来た少女はきよ葉と名付けられた。太夫をのぞめる天神にまで駆け上がり,束の間の恋や朋輩との確執もあったが,限られた世界でも,自分らしく生き抜こうとしていた。そして,とうとう最高の松の位の花魁となる。

蜷川実花さんの写真集が動く。安野モヨコさんの劇画がアニメに…。これは劇場で見るしかない。
花,金魚,衣装,化粧,調度,隅々まで埋め尽くされた窒息しそうな極彩色の画面に,活き活きと共感溢れる女性・土屋アンナさんが泳ぎ回る。時代ものを現代の価値観で書く脚本はいつもなら引っ掛かるのだが,アンナさんが主演なら問題は解決する。
観客は若い方が殆どというのがうれしい。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

>noppyさま
コメントありがとうございます。
古い時代の物語を現代の価値観で…。
なんか卑怯な気がしてあまり好みではなかったのですが,要は作品へ構築するの技術の問題だったと分かりました。
劇画は買ってません。簪はちょっと欲しいかも。

投稿: とみ | 2007年3月12日 (月) 12時32分

わたくし、泣きのハードルが低いので案外涙ぐんじゃったわ...
土屋アンナは無理なくとっぽいところがかっちょいいっすね。
あんな柄の着物も彼女ならばアリって感じでした。
藤十郎さんが、襲名の写真を蜷川実花に撮ってもらったのも
今更ながらすごーく納得。

投稿: noppy | 2007年3月11日 (日) 23時39分

>悠さま
蜷川ファンとして,「あれはあのときの…。」は言わない主義ですが,ばりばりに既視感ありました。
役者さんの個性を尊重,視覚的なわかりやすさ,当世の音楽を使用,色づかいなどは確実に継承されています。
これでワタクシも安心して…。

投稿: とみ | 2007年3月11日 (日) 08時45分

廓街の喧騒、人がうじゃうじゃといるさま、満開の、さくら、極彩色。蜷川さんの舞台みたいで、DNAは、娘さんに受け継がれているな~と。でも、最後がねぇ、私の好みではなかった、あの姿で行ったらあかんやん、と。

投稿: 悠 | 2007年3月10日 (土) 23時29分

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