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2007年3月 2日 (金)

四条南座・霧太郎天狗酒醼開幕

Nec_0509_1 2日,三月花形歌舞伎『霧太郎天狗酒醼(きりたろうてんぐのさかもり)』の幕が上がった。今日の京都は暖かく晴れとなった。あー楽しみだった。落ちついた。
当初,橋之助カルテットだったポスターもセプテットになって華やか。
写真は,開幕前から舞台上に並んでいる前説のため人形。
配役
盗賊霧太郎実は鬼一法眼/橋之助,源実朝:薬売り喜之平/愛之助,北條義時/勘太郎,傾城櫻木実は千代姫/七之助,悪禅師公曉/薪車,比企軍太夫/亀鶴,和田新左衛門/彌十郎,北條政子:母妙正/萬次郎
あらすじ(公式より)
鎌倉二代将軍・頼家の死後,その弟・実朝が後継となり,将軍になる日も近い。母・尼御台政子は源家繁栄を願っている。
ところが,天狗の妖術を使って天下を騒がす霧太郎は,天下を掌中に納めようと画策。頼家の遺児・悪禅師公暁と徒党を組み,源氏の宝である白旗と名剣鬼切丸を奪う。
一方,大磯の傾城・櫻木は比企軍太夫に言い寄られるところを,幕府の重臣・北条義時に救われる。櫻木は義時にかねての思いを告げるが…。
義時は鬼切丸を奪われた罪を問われ,勘当の身に。薬売りの喜之平は,元の主人である義時のために奔走するが,かつて霧太郎にも仕えていたことから板ばさみになり,苦悶する。霧太郎は,源義経の娘である櫻木を連れ去り,大将に仰いで鎌倉を討とうとするが,和田新左衛門の働きにより野望は阻まれる。

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歌舞伎

京都四条南座に相応しい,そして都に春を呼ぶ良い公演だ。
南座らしい京都らしいと申し上げればご想像いただけるだろうか。終演は8時過ぎなので,ほこほこした気分で花隈をそぞろ歩くとよいかも。
廻り舞台を発明した狂言作者・並木正三が書き上げたスケールの大きな作品で,百十一年ぶりに復活とあって,演出はオーソドックスで定番。花形歌舞伎らしく,善悪入り乱れ,それぞれに見せ場のある楽しい活劇。
楽しい趣向が一杯で三幕の長丁場もあっと言う間。ただし,天狗は酒盛りはしない。

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