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2007年2月12日 (月)

もったいないけど七段目のみ観劇

平成18年1月の大阪松竹座公演は,片岡仁左衛門丈と坂東玉三郎丈の道行旅路の花婿,五段目,六段目まで。ワタクシ的には,七段目を拝見すれば繋がる。もったいなくも,七段目のみ拝見させていただいた。平成19年1月大阪松竹座の九段目はついこの間,平成16年1月歌舞伎座での玉三郎丈の戸無瀬の記憶もいまだ鮮明だ。
七段目の祇園一力茶屋の場は,前段と後段の大悲劇に挟まれた一縷の明るさと情愛のある段で,床も華やか。由良之助に吉右衛門丈,平右衛門に仁左衛門丈,お軽に玉三郎丈との歌舞伎座ならではの大顔合わせである。

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吉右衛門丈の由良之助は,全段を背負って立つ責任感と鋭さがきらーんと光る。本気で遊んでいると見せるメソッドもあろうかと思われるが,本心が透けて見える。見え過ぎがかわいらしいと申せば失礼だろうか。仁左衛門丈と玉三郎丈は,兄妹らしい安心感と気安さが,お二人の仲の良さと響き合う。息のあったやり取りに,ただただ泣き笑い楽しませていただけた。
玉三郎丈の美しさは芸術品としか申し上げようが無く,二階から鏡に映して手紙を盗み読む形の美しさ,「おまえ綺麗になったな。こっち向いておくれ。」「こうかえ。」「あっちむいとうみ。」「こうかえ。」決まるショットごとに拍手が起きる。仁左丈の見栄もさすがの形の綺麗さ。
玉三郎丈のお軽ちゃんは,不幸のどん底にあっても,持ち前の明るさと美しさで周りまで幸福にしてくれる全段の守護神というか美神であることに間違いない。
こんなところに亀鶴丈が…。うれし涙。

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コメント

>通りすがりさま
もったいなくも田舎者の雑食ブログに見巧者様からのコメント恐れ多いことでごさいます。お目に止まりまして光栄でございます。筋書きも購入するべきでした。平成16年1月の歌舞伎座,平成14年12月南座勿論拝見しています。見たい一心で合成してはいけませんでした。\(__ ) ハンセィ。今後はこのようなことのないよう留意いたします。
しかし,加古川家の夫婦で見たいです。

投稿: とみ | 2007年2月12日 (月) 23時12分

時々、通りすがりに拝見させていただいている者です。
ぶしつけでたいへん失礼ですが、
気になってになってしまったので・・・。
平成17年1月歌舞伎座では九段目は上演してません。

平成16年1月の歌舞伎座 九段目 山科閑居

加古川本蔵 團十郎
戸無瀬 玉三郎
小浪 菊之助
大星力弥 新之助
お石 勘九郎
大星由良之助 幸四郎

です。

仁左衛門の本蔵はH13.3歌舞伎座
とH14.12南座 でした。

よけいなお邪魔様でした。

今月の七段目は美しく仲の良い兄妹に
心温まる舞台でした。

投稿: 通りすがり | 2007年2月12日 (月) 22時33分

>ぱーるさま
道行きから七段目まで繋がりました。一貫した人物が浮かび上がりほんにエエ気分になりました。
もったいなくもととさんは…勘平さんは三十路になるやならず…。ごもっとも。
ポジティブシンキングであられます。
しっかし,美しさだけで拍手の渦。演技しても拍手。素にもどっても拍手。どーなっておられるのでしょうか。

投稿: とみ | 2007年2月12日 (月) 12時15分

たしかにもったいないけど七段目だけ何度も観たいです。
鏡で盗み見る姿の格好よさも仁左衛門さんとのやりとりもおっしゃる通り安心して浸れますよね。
こんな可愛い女に拝まれたら何でも許してしまうわあ。

投稿: ぱーる | 2007年2月12日 (月) 10時57分

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