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2007年2月22日 (木)

五大力さんは2月23日,醍醐寺で!

Godairikil 明日は五大力さんである。毎年2月23日に営まれるこの法要は,上醍醐の五大堂にまつられている五大明王の功徳をたたえ,国家の安寧と万民の豊楽を祈るもので,「五大力さん」の名で親しまれ,全国からの参拝者で境内はにぎわう。
この日に授与される五大力尊の「御影」は,醍醐寺で1週間に亘って祈願されたもので,災難・盗難除けとして信仰されている。
人気イベントは「力餅競べ」だ。女性は90kg,男性は150kgの鏡餅の持ち上げ時間を競い,優勝者には鏡餅の上の1つが,2位には下の半分が,3位には下の4分の1が贈られる。
【醍醐寺】伏見区醍醐東大路町22 地下鉄東西線「醍醐駅」

五大力信仰から,歌舞伎の「五大力恋緘(ごだいりきこいのふうじこめ)」初世並木五瓶作,「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」四世鶴屋南北作までたどり着くには長い話となる。
五大力さんとは,守備範囲の広い5人の菩薩さんのグループ名で,江戸時代には民間信仰と結びついて,封書の封緘に五大力と記すことで信書の安全を祈願するようになった。とりわけ,女性が手紙を出すとき,相手に間違いなくこの手紙が届きますようにという願いが込められる。願いはさらに拡大し,女性が愛する男性への心中立てとして,櫛や簪或いは三味線などの愛用品に「五大力」と書くことが流行した。起請文を交わすのと同じ趣旨である。
この風習は,格好の戯曲のソースとなり,浄瑠璃や歌舞伎に取り上げられた。芝居で通称「五大力」といえば,ラブトライアングルの傑作・並木五瓶作「五大力恋緘」だが,忠臣蔵の世界を綯い交ぜにした四世鶴屋南北による書き換え狂言「盟三五大切」も,歌舞伎様式だけでなく,現代演劇としても上演機会が多い。
さて,4月に,名古屋御園座・陽春花形歌舞伎で,ヒロインの芸者「小万」を演じられる尾上菊之助丈のご尊顔(やっとたどりついたゼーゼー)を妄想しながら,23日を送ることとする。

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