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2007年1月 8日 (月)

小町の関寺は蝉丸神社の隣

Sekidera11 謡曲「関寺小町」の舞台は,滋賀県大津市逢坂にある長安寺(ちょうあんじ)である。舞台装置が見慣れた風景だとおうちに帰った気分となる。
「関寺小町」は僧が,近江の国に庵を結ぶ100歳の老女となった小野小町を訪ねる物語で,落剥した小町をどう表現するかは,能舞台においても至難の技だという。
文楽人形の人間国宝・吉田文雀さんが,今月,文楽初春公演で演じておられる「花競四季寿」秋の巻「関寺小町」は,謡曲「関寺小町」をモチーフとしている。文雀さんは,老いのなかに垣間見せる優美な品格,深い思索,華やいだ恋の記憶,それらを香気と艶を漂わせて演じておられる。
地元民として目指そう関寺小町!失礼致しました。

Semima2長安寺のすぐ隣が,謡曲「蝉丸」の舞台。蝉丸法師が隠棲していたと伝えられる蝉丸神社である。ワタクシ事であるが例年初詣参拝はここと決めている。
いずれも,京阪電鉄京津線上栄町下車すぐ。

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コメント

>DancingDollさま
神社はご覧のとおり道に接続していなく線路を介して入ります。上栄町からは2分はかからないのですが,たまたまめぐり合わせが悪かったのでしょう。
当地は謡曲の宝庫ですね。竹生島の道程です。三井寺はすぐ近くですし,長等公園には三橋節子美術館があります。追分駅には大津絵の藤娘や鬼が飾られてあり,傾城反魂香の舞台でもあります。
京都に思いを馳せ,隠棲するには適当な距離と環境と思われます。ぜひ,湖国をお楽しみください。

投稿: とみ | 2007年1月 9日 (火) 21時07分

ありがたい情報、嬉しいです。実は私は下鴨に学生時代からの親友がいるのですが、京阪線と大津の町が好きなので会いにいくときには浜大津に泊まるんです(鉄道マニアの部分もありまして)。前回、蝉丸神社に行きたいと思って上栄町駅で下りて色々な人に聞いたのですが「蝉丸神社?知らないなあ」という感じでとうとうたどり着けませんでした。この地図を見たら妙光寺っていうお寺まではたどり着いていたので「もうちょっとだったのか」とわかりました。次回は迷わず行きたいと思います。能「蝉丸」が結構好きでして。

投稿: DancingDoll | 2007年1月 9日 (火) 16時32分

きょうは,装置したいです。
獅子丸はおとみさんが下車すればよかった。
おとみさんは下車しないです。

投稿: BlogPetの獅子丸 | 2007年1月 9日 (火) 15時23分

>nanasinonaさま
ようこそ逢坂関へ。そのへんの者です。
ちごて,風知草へ。
蝉丸神社は琵琶の上達転じて,あまねく弦楽器から,声楽及び舞踊まで幅広く扱っておられます。絵馬も,地元石山高校音楽学科合格から東京芸大合格,ショパンコンクールで優秀な成績など数多くあります。
nanasinonaさまは,関寺小町上演にあたり,関寺参りと蝉丸参りをされたと推察されますが,頭がさがります。私も自分のことばっかし書かないで技芸員さんのご発展をもう一回祈願しなおしてきます。ありがとうございました。

投稿: とみ | 2007年1月 9日 (火) 12時51分

初めてお邪魔します。蝉丸神社のご案内うれしく拝見しました。私は関東人ですが2005年大晦日に初めて訪れ、つい先日の三日にもお参りして僭越ながら文楽座皆様の御精進祈願の絵馬をお納めしました。残念なことに参拝者数も少なく寂しい感じのお宮なのでこのページをご覧になってお時間ある方はぜひいらしてみてくださいませ。

投稿: nanasinona | 2007年1月 9日 (火) 11時51分

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