塩野七生氏の「ローマ人の物語」完結
イタリア在住の作家・塩野七生氏がライフワークとして15年の歳月を掛けて取り組んでこられた「ローマ人の物語」が,本日刊行される第XV巻ローマ世界の終焉で完結を迎える。
塩野七生氏に心から完成をお祝いするとともに,永い月日を楽しませていただいたことに感謝する。
第一巻が刊行されたとき,向こう15年は個人的に大好きなルネッサンスものがないかと少し残念だった記憶があるが,結局,ローマ人の物語に夢中になった。
今更申し上げるのも恥じ入るが,ワタクシは,塩野七生著作の刊行物は全部購入して読んでいる固定ファンである。塩野七生氏の著作にずいぶん背中を押された。影響を受けやすいタイプなので,無謀にもルビコン川を渡って怪我をしたこともあった。氏の作品を読み返すと,どの文に影響を受けてどのように行動したか思い出してしまい,一人赤面する変な人になってしまう。
さて,年末年始はこれで楽しみ,来るの年の行動指針としよう。
蛇足となるが,ワタクシは家族に,塩野氏とお顔やファッション,声と話し方,文体や接続詞のつなぎ方まで似ていると言われて気をよくしている阿呆である。
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コメント
>つどいさま
>何よりも本が厚くて重い
>冬休みの宿題として,読む本リストに入れることになりました
文庫にもなっていますが,ハードカバーは装丁も美しく本を読む充実感を満たしてくれます。
しかし,巻のタイトル,魅力があるものと無いものの差は気になりました。
全ての道はローマに通ず,ローマは一日にしてならず,パクス・ロマーナ等,ローマが入っているのはやはり良いように思います。
投稿: とみ | 2006年12月16日 (土) 10時01分
>はるきさま
政体や経済や統治のシステムが娯楽読み物になる筆力にいつも尊敬の思いで読んでいました。
氏のラブロマンスも好きですが,圧巻は都市史ですね。
うぐぐ…。がっかりなさいましょうから,お目にかかれなくなってしまったかな。
投稿: とみ | 2006年12月16日 (土) 09時50分
私も塩野七生さんと,おとみさんとは風貌,立ち振る舞い,思考プロセスが似ているんではないかいなと睨んでいる一人です.
たぶん,最も違うのはご年齢ではないでしょうか.
私自身は「海の都の物語」などが好みでありまして,「ローマ人の物語」は,何よりも本が厚くて重いので,途中で挫折することが多かったです.
でも,「すべての道はローマに通ず」は私の専門分野とも関連して学ぶこと多しでした.
冬休みの宿題として,読む本リストに入れることになりました.
投稿: つどい | 2006年12月15日 (金) 23時57分
とみさん、こんばんは。
私もこのニュース、今朝の産経新聞で著者のインタビューと共に読みました。失礼ですが、とみさんの御風貌を想像しながら読みました^^
―本当に終わってしまったのですね。読めば読むほど、ローマ帝国の柔軟さに驚かされてばかり。現在の国家群と比べて、これ以上の体制ってあるのかな。と、専門家でもないくせに思ったりします。
投稿: はるき | 2006年12月15日 (金) 22時58分