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2006年11月29日 (水)

住大夫さん,仁左衛門丈対談

日経新聞社主催「文楽の夕べ」に大阪厚生年金会館芸術ホールまで出かけた。
人間国宝・浄瑠璃の竹本住大夫さんとの対談に,明日,南座顔見世初日を控えた片岡仁左衛門丈が大阪まで来てくらはりました。以下丈の談。

仁『伝統芸能の発祥の地・上方では,文楽も上方歌舞伎も,全盛時に比べたら今は落ちこんでます。けど,どん底のときのこと思うたらそこそこまで盛り返しました。人間のぬくもりを感じる心があれば,ようわからんかて,じわーんと感動します。心を取り戻して見てほしいもんです。私たちの先祖が感動して楽しんだ物語に感動でけへんはずあらしません。
さて,大阪のお客さんは,客席でようしゃべったはります。ちゃんと演らんとなかなか見てくらはらしません。』

茶系のお召し物ですっきり品良いお姿ながら,お言葉は熱かった。

本日は上方言葉が標準語でおました。関東のアクセント,『あれ,訛ってまんな。』と住大夫。

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住大夫さんはさすが最高峰の大夫さん。ようしゃべらはります。以下住大夫師匠談。

住『先頃,のうならはった吉田玉男さんは文楽界に大きな業績を残してくらはりました。わたしらの打撃と損失は測り知れしまへん。これからの文楽界は,大阪で年4回の長期公演をさせて貰うことに感謝し,ぎょうさんお客さん来て貰えるよう,芸道精進だけやのうて外交(普及啓発活動)にも務めたいと思うとります。昔みたいに歌舞伎界とも交流して,上方歌舞伎と文楽両方とも元気になってゆきたいもんです。そーゆーたかて,歌舞伎も文楽も娯楽ですよってに,堅う考えんと楽しんでおくなはれ。』

ビッグ対談は終わり,中堅の三行の見せ場の二部に~ クルッ!

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文楽」カテゴリの記事

コメント

>おりんさま
ご覧でしたのですね。南座開幕の前日でした。今日は千秋楽。ご無事の終了がまずは一番でございました。
仁左衛門丈の俊寛素晴らしかったです。義太夫狂言の醍醐味を堪能させていただいただけでなく,あらゆる演劇が有史以来追及してきた運命に立ち向かう人間の美しさとはこーゆーもんやと思いました。自分を律し自分らしい生き方を全うしようとなさる俊寛でした。
さて,客席の恐ろしげな住大夫さんの視線を気にしながら人間国宝さんが演技なさっているというエピソードも愉快でした。

投稿: とみ | 2006年12月26日 (火) 12時36分

とみ様・・・
トラックバックいただいていたのに気づいていないですいませんでした!

仕組みがよくわかっていなくて・・・
おはづかしいっ

投稿: おりん | 2006年12月26日 (火) 02時42分

>おりんさま
おいそがしいなか,コメントありがとうございます。芸能界の情報にもとんと疎いので半端なエントリになってしまいました。
博多にはベテランのみなさまも行かれるのですね。
もうすぐお正月。本拠地に帰ってこられるのが待ち遠しいです。

投稿: とみ | 2006年12月22日 (金) 00時07分

すばらしい~
聞いた内容のとおりです~

と全然アップできていないおりんです。
住大夫師匠の独壇場でしたね~

投稿: おりん | 2006年12月21日 (木) 03時32分

>yaeさま
お二方とも上方は歌舞伎の上演回数が少ないことを嘆いておられました。yaeさまなら,お分かりのはずのお家やパーソナルな話題について行けないドシロウトの悲しさ。ご容赦くださいませ。
また,自分が楽しむこともさることながら,友人を誘ったりも心懸けようと思いました。

投稿: とみ | 2006年12月 3日 (日) 19時38分

とみさま、こんばんは!
拙ブログにコメントとトラックバック頂き、ありがとうございました。

レポ、拝読致しました。行けなかったので、とても嬉しいです!!
文楽も歌舞伎も、上方では苦戦の年月がありますから、お二人に通じるものがあるのだと思います。
お二人の芸に対する心を、きちんと感じられる客になりたいと思います。

投稿: yae | 2006年12月 3日 (日) 17時52分

>ぴかちゅうさま
歌舞伎座千穐楽から南座初日までの短い間に,大阪まで…。頭下がります。舞台さながら,お客さまに,心で感じて欲しい,感じる心を育てて欲しいと訴えておられました。
若い役者さんへ苦言も。早う注目され,行儀の良いマスコミやお客さんにおだてられて天狗になったらあかん。形をこなすんと違うて心を伝えることが大事なんや。と,おっしゃってました。
どこまでも済んだお心であられます。
住大夫さんも,千穐楽済まされたばかり。東京公演始まるまでは稽古が続きます。いずれも,お体に気をつけて頂きたいです。
本文よりコメレスでだんだん全貌があきらかになってきました。
まとめるのは日経新聞社さんに任せて…,心を洗って頂いてありがとうでございます。

投稿: とみ | 2006年12月 1日 (金) 00時53分

待ってました~。レポ有難うございますm(_ _)m
歌舞伎座顔見世千穐楽の昼の部の「先代萩」観てきました。そちらの感想にも書いたのですが、勝元の仁左衛門丈が途中でお口の前で手を拳にして咳払いされてました。11/12に観た時より声が辛そうでした。やはり八汐から良弁までの音域の広い三役をつとめられるのは大変なんだなぁと思いました。早く治られますように祈っております。
12月の東京の文楽公演、しっかりと観てまいります(^O^)/

投稿: ぴかちゅう | 2006年12月 1日 (金) 00時02分

>cocoさま
>仁左衛門丈は、お風邪気味ではなかったでしょうか。
あまり良いお席を確保できませんでしたが,それでも,気が付くほどではありませんでした。ほっ。
よく,文楽の皆さんと草野球をやった話しなさってました。フライ上がって取ろうとしている師匠に蛇や蛇やゆうて落球させたとか。難儀なお方です。
住大夫さんに,歌舞伎の治兵衛は魂抜けてうかうかとと花道歩けてええわな~とか。すし屋の権太も甘えたでよろしい。孫右衛門もなさったとか。ごんたのアクセントがお江戸と違うんやなこれが~とか。えんえん上方味の芸風について楽しく話されてました。
責任重大です。なんせ歌舞伎も文楽も初心者ですよってに,cocoさまならもっと役者さんのエピソードなど聴けてるところを聞きおとしてると思います。
ただ,上方風は伝わったんやないかと思います。

投稿: とみ | 2006年11月30日 (木) 22時46分

>DancingDollさま
歌舞伎座,国立劇場にも母子室は未だ整備されていません。課題です。
住大夫さんは字幕にも言及しておられました。当初は,「みな漢字知らんし(^^ゞあってもおんなじやでとゆーてたけど,床本より舞台を見てもらえるようになった。」とか。
東京の中堅若手公演みとうくれやすというたはりました。毎夜日付が変わるまで厳しいお稽古に励んでおられるそうです。

投稿: とみ | 2006年11月30日 (木) 22時31分

>まこさま
住大夫さんは,田之介丈に,「怖い怖いお顔で舞台や床をにらんだはるから,板の上で怖うてかなん。」と言われたそうです。それでも,歌舞伎の大阪公演は必ずみたはるそうです。仁左さまに息子さん上手にならはった。義堅最期のお京,魚屋宗五郎のおなぎは良かったというたはりました。また,麻見れいさんをご覧とか。
仁左さまは我が松嶋屋は義太夫を大切にする家で,寺子屋のいろは送りを現在の演出に変えたのは私の祖父で,それまでは俳優の割台詞だったそうです)^o^(。

投稿: とみ | 2006年11月30日 (木) 22時18分

>kirigirisuさま
コメントありがとうございます。仁左さまや師匠が難儀やな~とお思いということは聞き捨てなりません。今度見つけたら,勇気を持って,客席の廻りのもんは辛抱しますけど,舞台の上のお方は悲しい思いしたはりますというてみます。

投稿: とみ | 2006年11月30日 (木) 22時04分

レポありがとうございます~(^^)
仁左衛門丈は、お風邪気味ではなかったでしょうか。歌舞伎座千穐楽では、良弁僧正がお袖で涙を拭かれながら咳き込まれて(^^;いらっしゃったり、多少のどがおつらそうに見受けましたが。。。

それにしても行きたかったです。ミニ公演のレポもお待ちしております♪それから、こちらの記事リンクでエントリを上げたく、よろしくお願いいたします。

投稿: coco | 2006年11月30日 (木) 12時32分

おしゃべりオバチャンって全国どこに行ってもいるんじゃないかしら。オバチャンって(アンタもオバチャンやろというツッコミはなしで^^;)複数になると怖いものなしですから(笑)。夏の公演のとき、小さな子供を連れてきてぐずって泣いているのに放置していた若い夫婦がいて、そっちの方が驚きましたねぇ。幼児にわかる内容だと思えないですもん。。。

投稿: DancingDoll | 2006年11月30日 (木) 08時33分

先日、初・国立文楽劇場でしたが、確かに東京公演より”自由”に見ているお客さんが多かった(笑)。
伊賀越で2時間休みなしっていっているのに、途中でトイレにでていってしまった人いましたね・・・。ただ、でていく様子が”なにげない”んですよ~。悪気は全くなさそう。
おしゃべりは、歌舞伎でもよくありますけど、大阪ではいったん話しはじめるとなかなか終わらない(笑)。三味線がはじまったらやめてほしかった。
ほんと文楽のみなさんは外交を頑張ってらっしゃいますよね。東京ものからすると、うらやましいかぎり。あの展示室とか、東京公演とともに引越ししてきてほしいし。幕間の時間がとっても楽しかった。

投稿: まこ | 2006年11月30日 (木) 06時54分

東京のお客さん(おばちゃん)も、客席でようしゃべったはります。自分のうちでテレビを見ている感覚の方が多いんでしょうか。(^^;

投稿: kirigirisu | 2006年11月30日 (木) 00時40分

>藤十郎さま
客席の様子は,藤十郎さまがよっくご存じですね。
師匠も嘆いたはりました。確かに二時間休憩無しはきついかも知れしませんけど,席立つのは辛抱できまへんやろかとゆうたはりました。
遅れて言ってたらぼろくそに言われてたところでした。これから気いつけな~。
第二部は明日書きます。
文字久大夫は高音域の音がキレイにのびておられました。

投稿: とみ | 2006年11月29日 (水) 23時16分

団体客は大阪のほうが多いのでしょうか?(そんな気がするのです)。
団体は喋るでしょ?
個人でも東京よりはしゃべってそうですね。
住さんに松嶋屋、ぜひ行きたかったです・・。
文字久さんはいかがでしたでしょう???

投稿: 藤十郎 | 2006年11月29日 (水) 22時35分

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受信: 2006年12月 3日 (日) 17時44分

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