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2006年11月28日 (火)

金閣寺・桜か紅葉か

9_1 金閣寺の紅葉は今が見頃。初春の歌舞伎座で「祇園祭礼信仰記(金閣寺)」が上演されるので,季節は違うが見ておくと楽しめそうだ。桜,紅葉いずれが美しいか。桜説の根拠は祇園祭礼信仰記。紅葉派は…。
狩野将監の娘雪姫は夫狩野直信とともに捕らえられ,松永大膳の意に従うようせまられる。縛られ桜の幹につながれた姫が降り積もる桜の花びらを着物のすそでかき集め,つま先で鼠を描くとその鼠が生きて動き出し縄を噛み切るという奇蹟が起こる。嗜虐的な魅力にあふれた作品。

金閣寺
金閣寺
posted with 簡単リンクくん at 2006.11.27
三島 由紀夫著
新潮社 (2003.5)
通常24時間以内に発送します。

金閣には燃える紅葉が似合う。
主人公の青年僧は何故国宝金閣寺を放火し焼失せしめたのか。
父親という権威からの解放。生まれながら金閣寺の住職となるよう運命に縛られた自我の発露。詞が湯水のように溢れ,稚拙な青年の肥大した自意識を飾る。
当然のように金閣の修行僧となり,大谷大学へ通うが,金閣の存在が自由な心を束縛するかの妄想に捕らわれる。
現代の青少年の犯罪心理に通じるものがここにある。「生きることにした。」,唐突なエンディングだが,いずれにしても三島氏に生きる世は無かったのかもしれない。

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