文楽の伊賀越道中双六・概論
国立文楽劇場の前半夜の部は,「紅葉狩」を追い出し狂言に,大曲「伊賀越道中双六」が上演されている。馴染み深い脇筋・沼津を除き,岡崎を含む重厚長大の主筋だ。
全編の主人公・唐木政右衛門の苦衷と妻お谷の悲嘆を主題に,政右衛門のかつての師匠・幸兵衛の男気の去就を掛け合いに,韻々轟々と響く慟哭の哀歌である。
体調を整えないと過呼吸になるゾ。
![]() 文楽 |
国立文楽劇場の1階の展示室の企画展示も「伊賀越道中双六」である。
剣豪荒木又右衛門が成し遂げた「伊賀越えの仇討ち」は,曾我兄弟及び赤穂浪士の仇討ちと並んで日本三大仇討ちの一つで,早くから芝居や講談に取り入れられ,錦絵として残っている。美しい錦絵と,昨年2月東京国立小劇場で上演された沼津の映像が流され,玉男師匠のお姿が偲ばれる。
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