父親たちの星条旗
イースト・プレス (2006.10)
通常1-3週間以内に発送します。
父親たちの星条旗 FLAGS OF OUR FATHERS
監督:クリント・イーストウッド
出演:ライアン・フィリップ,ジェシー・ブラッドフォード ,アダム・ビーチ
一枚の写真が戦局を変えた。戦場に星条旗を打ち立てる米軍兵士たち。それは遠い本国に長期化した戦争の終焉に期待を持たせるものであった。激戦の硫黄島で,日米の兵士たちの命が失われた。それぞれの立場で一つの戦を描くC・イーストウッド監督の二部作の前編は米国側から…。
勝利のシンボルともいうべきこの写真の真実とは…。本当の英雄的行動とは…。偶然,英雄に祀り上げられた3人のアメリカ兵たちどのような戦中戦後を生きたのか。
文芸春秋 (2006.8)
通常24時間以内に発送します。
戦争映画の感想を書けないことを知りながらまた行ってしまった。
C・イーストウッド監督は,戦時下の兵士どおしの交情を絶対視も美化もしておられない。ヒューマンドラマに仕立て上げたがる制作者たちが多いなか,あっという間の死の積み重ねとしての戦争を描かれる。
戦勝者側の兵士にのみあった戦後,戦後のなかった日本側。どう落とし前をつけられるのか,必見の後編である。
P.S.獅子丸の俳句「偶然に オセロするのは 硫黄島」
白黒のコマが反転するこの2作に嵌ってるかも。
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コメント
>ゆっこさま
この上陸時に掃射で浜で死んでゆく若者,屍を越えて進めという命令を発する上官というのが,必ず戦争で起こる光景だけにもう…苦しくなります。名誉ある戦死というのはあまりにもあっけない死。生き残ったのは,英雄としてでなく偶然。戦争に行った者なら真実を知っているだけに耐えられない若者たち。
戦争はいけないと声高に語る言葉よりどれほど説得力あることか。
あ,オレステスの結論ですが,あれは紙爆弾。許せなかったら丸めて舞台挨拶をする演出家に投げるのがフェアな対決という方向に落ち着きそうです。
投稿: とみ | 2006年10月31日 (火) 23時20分
とみサマ、ご無沙汰しています。
>ヒューマンドラマに仕立て上げたがる制作者たちが多いなか
>あっという間の死の積み重ねとしての戦争を描かれる。
そうそう、この淡々とした表現はスゴカったですね。
上陸前の米兵たちが、お祭り気分で盛り上がっていただけに
あのあっという間の死は、いっそう無常だったと思います。
でも、戦争の悲惨さをきちんと描きつつも
ラストにかすかな希望を感じさせる作りが、さらに素晴らしかった!!
比べるのは野暮かもしれませんが、
先日の「蜷川オレステス」より、こちらの作品の方がずっと
私には深く訴えかけてくるものがありました。
投稿: ゆっこ | 2006年10月31日 (火) 23時05分
>あさこさま
造詣の深いあさこさまにコメント頂き恐縮です。
今も合衆国では,戦争と隣り合わせの日常,片や日本は…。人種差別,敵兵への容赦ない殺戮,決して星条旗翼賛の立場をたらないイーストウッド監督から目が離せません。そして,この映画をどのように合衆国は見ているのかそれも見届けないといけないと思った次第でございます。
もし,よろしかったら師事させて頂きたく,リンクお願いできたらありがたいです。
投稿: とみ | 2006年10月31日 (火) 18時46分
とみさん、こんにちは!
見ごたえありましたー。
私が行った映画館も日曜の朝イチだったので
劇場内は白髪頭ばっかりでした。
中には中・高生くらいのお子さんを連れた家族連れもいましたが。
たくさんの人に見てほしいですね。
投稿: あさこ | 2006年10月31日 (火) 15時05分
>悠さま
C・イーストウッドさんにどんどん仕事して頂くため,映画見に行かんとあきません。それにしても,イーストウッド氏と同年代らしい男性観客が多かった。いいですね。
投稿: とみ | 2006年10月28日 (土) 22時29分
硫黄島の戦いって悲惨な戦いだったってのがわかりますよね。日本も、米国も。
「国のために戦ったのではない、仲間のためだ」って台詞が胸にせまりました。
ほんと、TERAYAMAではないですが、「身すつるほどの祖国ありや」でした、私の感想。
投稿: 悠 | 2006年10月28日 (土) 21時34分