花組芝居・百鬼夜行抄2
花組芝居「百鬼夜行抄2」を新神戸オリエンタル劇場で拝見した。
今市子氏作の人気漫画を,脚本・わかぎゑふ[リリパットアーミーII]さん,演出・加納幸和さんで上演し大好評だった作品の3年ぶりの新作。チラシがらぶりー。
妖魔と暮らす飯島家の人々のとんでもない日常とさりげない事件が,ホームドラマ風脚本と耽美的な装置&衣装で繰り広げられる。
演劇 |
出演:以下のとおり。劇画も購入した。
飯島律 :美斉津恵友
飯嶋孝弘(父)実は青嵐:水下きよし
飯島絹(三女・母) :八代進一
飯島八重子(祖母) :山下禎啓
飯嶋蝸牛(祖父) :溝口健二
飯島浄(四男・故人):溝口健二
飯島開(三男) :各務立基
飯島環(次女) :嶋倉雷象
広瀬斐(長女) :横道毅
広瀬晶(斐の娘) :大井靖彦
飯島覚(長男) :桂憲一
飯島司(覚の娘) :堀越涼
尾白(烏天狗風文鳥):北沢洋
尾黒(同上) :秋葉陽司
石田三郎(寺男) :松原綾央あやお
円照寺住職 :原川浩明
かつら実は山の神 :加納幸和
魔界で山の神と暮らしていた三男開(かい)が26年ぶりに帰宅する。どうやらそのおかげで魔界との道筋が出来てしまったらしく,怪異に巻き込まれる飯嶋家。多くのキャラや副筋が散りばめられ,原作ファンにはたまらないが,知らなくとも摩訶不思議な美しい舞台は充分楽しめる。
花組芝居らしいギャグやわかぎさんらしいそこはかとないおかし味がたっぷり。大騒動のうちにも家族連帯で何とか解決する。基本は家族愛と魔界と人間界を超えた愛など心温まる物語だ。
三作目があれば,ダークに行きたいと加納さんの挨拶があった(^o^)。
お芝居とは関係ないが,新神戸オリエンタル劇場が入っている複合施設が元気ないような気がした。こけら落としは蜷川幸雄氏の忠臣蔵だった。
| 固定リンク
「演劇」カテゴリの記事
- 平幹二朗さんありがとうございました。とうとうこの日が来てしまいました。(2016.10.24)
- 蜷川幸雄さんありがとうございました(2016.05.13)
- 炎立つ 兵庫県立芸術文化センター13日ソワレ ギリシャ悲劇の様式による奥州の命と魂の再生の物語 果敢に挑まれた主演のお二人に心から拍手しました(2014.09.16)
- 白石加代子「百物語」シリーズ第三十二夜第九十八話「橋づくし」 第九十九話「天守物語」 (2014.07.15)
- イノセント・ピープル“原爆を作った男たちの65年”(2014.07.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
>ハヌルさま
泉鏡花といえば玉三郎丈ですが,加納さんを忘れてはいけません。来年が旗揚げ20周年でかぶき座の怪人をはじめ名作を再演なさるようです。
歌舞伎が好きで好きで…。若い研究生さんに歌舞伎を見せてやりたい,それも4階でなく一等の良いお席でと書いておられました。
劇場の有為流転は気になりますが,市民の劇団中心という方向は良いように思います。
投稿: とみ | 2006年9月20日 (水) 00時46分
とみさま、こんばんは。
今回は観られなかったけれど、パート1、観ました!
で、当時、今市子さんの原作コミックも読みあさりました~^^;
まだ続いているんですよね、コミックでは。
パート3、やって欲しいなあ。
私もオリエンタルはご無沙汰してます。
会員だった頃はよく観に行ったんですけどね・・・、
いつの頃からか、あんまり興味を引くのが無くなってしまって。
今でもこの劇場で継続しているのってキャラメルボックスくらいでしょうか。
投稿: ハヌル | 2006年9月19日 (火) 23時25分
>悠さま
花組芝居は鏡花たくさん上演なさっておられます。玉三郎丈と上演回数同じくらいではないでしょうか。
現代劇の百鬼夜行抄のパート1は近鉄小劇場でした。
新神戸オリエンタルは地元劇団を育てるをコンセプトに宗旨変えなさいましたので何の心配もしてません。
近鉄劇場,扇町も無くなりました。
明るいニュースもあります。15日に常設寄席がオープンしたようですね。
投稿: とみ | 2006年9月17日 (日) 22時44分
「忠臣蔵」見られてます?。私、見にいってるんですよ。近藤さんの大石。4時間くらいだったかな、あとで、歌舞伎台本一挙上演ってのを知りました(^^ゞ。
お正月には、三谷さんの劇団とか、大浦みずきさんの「シューズ・オン」とかやってたのも見てるんでですが。震災前と比べて、最近ほんと新神戸オリエンタル劇場の入ってる複合施設活気がなくなってますね。
劇場関連ってことで、本題とは関係のない書き込みですが(^^ゞ
「書く女」は、同じ劇場でみてますね、きっと(^o^)。
投稿: 悠 | 2006年9月17日 (日) 20時51分