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2006年9月26日 (火)

京都国立近代美術館・若冲展開催中   ~プライス夫妻と令嬢が展覧会に~

京都国立近代美術館・若冲展開催

9月26日(火)午後,京都国立近代美術館で開催中のプライスコレクション「若冲と江戸絵画展」に駆けつけたところ,プライス夫妻とご令嬢が展覧会を検分のところに行き逢った。ラッキー!
ガラスケースに入れずに直接見られる屏風もあり,プライス氏に感謝する。
毎日テーマを定めガイドツアーも行われている。今日は「プライスコレクションを読む」というもので,江戸絵画の判じもの・いわゆるアレゴリーの解読である。人気の応挙,芦雪,蕭白,暁斎,抱一も揃って大満足。抱一の十二月の掛け軸は自然光を活かした展示手法(南向きの部屋)を採っているので,昼前後が良いと思われる。
ポスターの軍鶏は怖そうだが,虎がかわいい。

Nec_0371 10月16日より展示が入れ替えとなるので,再見の価値はある。半券を提示すれば,団体料金となる。東京上野は,押すな押すな状態だったとか。京都の本日は,運よくゆっくり拝見できたが,プライス人気で京都岡崎界わいは賑わっている。行楽シーズンにはえらいことになりそうだ。
向かいの←京都市美術館ではルーブル展が開催中。
京都市内のホテルはプライスコレクション「若冲と江戸絵画展」とタイアップした特典付きのプロモーションを実施中。伊藤若冲は,京都錦の野菜卸の商社の主である。ゆかりの錦市場,相国寺などを散策するのはよろしかろうと思われる。

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文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

>cocoさま
実際にインテリアとしてお使いというのもいいですし,浴室に意匠を取り入れられたというのも豪気であられます。一人の優れたコレクターが他国の文化史や史観を覆すほどの業績を築かれたというのも,合衆国の富と文化の蓄積と集中を思わずにはいられません。

投稿: とみ | 2006年9月28日 (木) 07時52分

>かいちょさま
>芦雪。またみたいなあ。
会期はまだ始まったばかり。秋の京都にいかがでございましょう。
あ,パリに行かれたおついでにはルーブルがなんぼのもんと豪語なさってくださいませ~。

投稿: とみ | 2006年9月28日 (木) 07時44分

こんばんは、TBありがとうございました(^^)
ちょうどいい季節ですね。東京での展示はまだ雨の季節でした。ホントウに、これがひとりの人のコレクションかと思うと・・・ なんというめぐり合わせの人生でしょう!こういう方の手元にある作品は幸せだと、心から思います。

こちらからも、TBさせていただきますね。よろしくお願いします!

投稿: coco | 2006年9月27日 (水) 23時35分

とみさま

わぁお。プライス夫妻とご令嬢に!
芸術を愛する者へのごほうびですね。いいなあ。
ガラスケースごしでなく、作品とあえること。本当に、プライス氏に感謝です。
ああ、芦雪。またみたいなあ。
半券提示で団体料金など、心づかいがいいですね。

投稿: かいちょ | 2006年9月27日 (水) 23時35分

>はるきさま
はい,虎さんは猫にしかみえません。例によりまして
グロールタイガー~。つーきーのひかりに誘われて~。センチメンタルじゃーにぃ~とワンコーラス歌いました。
動植物への愛や遊び心が溢れんばかり。
>こういうのがわかったら本当に楽しいですよね。
王侯貴族と違い庶民が楽しんだというところが,世界一の知的水準と胸を張りたくなります。古今東西の英雄や美女,故事が隣り合わせにある…てか,貼交屏風ですね。
ぜひ,追っ掛けて京都へおこし下さいませ~。

投稿: とみ | 2006年9月27日 (水) 23時12分

とみさん、こんばんは。TB有難うございました。そっか、今若冲さんは京都にいるんですよね。もし出来たらそちらにもお邪魔しようかな…

>江戸絵画の判じもの・いわゆるアレゴリーの解読である。

こういうのがわかったら本当に楽しいですよね。楽しいけど、現代人との知性の差を思い知らされてちょっと悲しかったりもします…
後でTBさせて戴きます!

投稿: はるき | 2006年9月27日 (水) 22時06分

>つどいさま
鳥肌と武者震いで人間とは思えないと申しましょうか,鶏と烏のような動きで拝見してまいりました。図録の他,特集雑誌やグッズがいいですね。
像の屏風デザインの一筆箋は方眼になっていて使い勝手もかわいらしさもマル。
相国寺承天閣美術館で来年大展覧会あります。今秋,奈良で応挙と芦雪ありますので行き決定ですね。

投稿: とみ | 2006年9月27日 (水) 19時50分

早速,若冲行かれたのですね.うっうらやましい.
いつぞいやMIHO MISEUMに行った際に,1点だけ若冲がありました.
梅の花の淡彩だったと思うのですが,その密度と迫力は圧倒的なものがありました.

若冲って京都は錦通の青物屋の旦那さんだったというので,てっきり八百屋のおぢさんやと思っていました.
ところが,なんと青物屋は今で言う大手商社のようなものだったらしいのです.
だから若冲は商社の会長さん的な立場の方だったようです.

そのお墓が藤原定家と足利義政と並んで相国寺に建っています.

しっかし,いいな.若冲.
ジャコメッティも結局見逃しそうなつどいでした.

投稿: つどい | 2006年9月26日 (火) 23時48分

>noppyさま
23日に始まったばかりです。23日はプライス氏の講演会が開催されていましたがのっぴきならぬ所用で駆けつけること叶いませんでした。今からでも遅くありません。常連さまで,京都人よりよほど通であられますのっぴさま,錦秋の京都にぜひおこしくださいませ。散財のご披露拝見しました。本も読みたいし睡眠時間ももう少しでいいから欲しい…。
建物だけなら,この界わいでは仁左衛門丈が座っておられた京都市美術館が勝ってますワ。写真アップします。
昨年のルーブル展は,アングル,ドラクロア中心にフランス新古典主義からロマン主義絵画で大人気でした。今年は勢いが少し弱めです。

投稿: とみ | 2006年9月26日 (火) 22時00分

ハローおとみ様
わあ、ラッキーでしたね!鳥肌たっちゃいました...
京都国立近代美術館は行った事がないのですが、
建物がなんとも素敵ですね。
ゆっくり見られたとのこと、羨ましい限りです!
この展覧会に合わせて京都に行っても良かったなーとか
今更思う始末です。

投稿: noppy | 2006年9月26日 (火) 20時55分

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受信: 2006年9月27日 (水) 22時26分

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受信: 2006年9月27日 (水) 23時36分

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