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2006年8月13日 (日)

鹿鳴館 in Nagoya 雷鳴の開幕

8月12日(土),新名古屋ミュージカル劇場で鹿鳴館3度目の観劇。
主要キャストは変更無しであるが,男性アンサンブルさんは,新メンバーが多数。
初日の印象をまとめると以下のとおり。
小屋が大きい分,残響時間が長くなり,台詞の明瞭さは阻害されるが,鹿鳴館の天井高さには良い効果。奥行きも深く,仮屋崎さんのフラワーアレンジメントもパワーアップ。シャンデリアにつるされる花くす玉が綺麗。
この日は,屋外でサウンドエフェクトの雷鳴が轟いた。知らずに新演出と誤解していて赤面
一幕 ゴロゴロ ドドーン
朝子「何でしょう。」
久雄「天長節の祝砲ですよ。」
二幕 ゴロゴロ パーン
朝子「おや,ピストルの音が。」
影山「耳のせいだよ。それとも花火だ。」

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演劇

田邊真也さんの清原久雄。出から飛ばしておられ,絶好調を印象づけた。20年間守られた危うい秩序を突き崩す煌めく若者である。惜しんでも余りある珠玉の命である。光って頂かなくては…。
息せき切って政敵屋敷に乗り込んでくるので,動揺しているヒロインを気で圧倒しなければならない。やっていただけました。
祝砲(雷)をBGMに,久雄は3度朝子に尋ねる。
「…あなたはそれで僕の父を愛していらしたんですか?」
「…そうして,今もですか?」
「今も父を愛しているんですか?

鹿鳴館は,主演杉村氏に宛てて書かれ,以降も主演女優さんを中心とした一月の座長公演として打たれてきた。三島氏が想定しなかった一年になろうとするロングランの素晴らしい効果を述べさせて頂こう。
若い俳優さんの成長は目映く,三島氏が自己を投影した久雄が物語を動かしている。文学としての戯曲を芝居として田邊さんが完成させている。三島さん,数十年後のいつの日か,田邊さんを抱擁してやって欲しい。おそらく最も長く久雄を演じた俳優となろう。田邊さんは,演技の力で珠玉の胚であることを示した。

スレンダーなダンサーなのに,お洋服より絣の着物と袴が似合っている謎は京都でゆっくり考えよう。

この日のキャストは以下のとおり(敬称略)。
影山悠敏伯爵:日下武史,同夫人朝子:野村玲子,大徳寺侯爵夫人季子:末次美紗緒,その娘顕子:岡本結花,清原永之輔:広瀬明雄,その息久雄:田邊真也,飛田天骨:志村 要(劇団俳優座),女中頭草乃:中野今日子,宮村陸軍大将婦人則子:木村不時子,坂崎男爵夫人定子:大橋伸予
華族/写真師/給仕/職人:太田泰信,田代隆秀,川原信弘,岡本繁治,岡本繁治,長谷川浩司,小出敏英,高林幸兵,鳥畑洋人(劇団昴),緒方愛香(劇団昴),山口嘉三,青羽 剛,丸山憲史
華族:岡本和子,林 浩代,藤井智子,寺西紀子,大西利江子,深沢未可子
名古屋で1ヶ月,京都で1ヶ月の公演が打たれる。

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