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2006年6月11日 (日)

AMATERASU in 南座

Nec_0218 6月11日(日),世田谷パブリックシアターで大盛況だった鼓童と玉三郎丈とのコラボレーション“AMATERASU”!
舞台を京都南座に移した3日目に行った。
強力な音圧エネルギーと美の競演に圧倒され,素晴らしい舞台であった以外の言葉を失う。
構成はシンプル。一部は,スサノオの狼藉に怒ったアマテラスが天野岩戸に隠れ,この世は闇に。二部は,八百万の神々がアマテラスに岩戸から出て頂くため,歌舞音曲,祝祭,祈祷のあらゆる手段を尽くす。
チラシで耳寄りな情報が!
NHK教育テレビ「劇場への招待」
7月23日(日)22:00~ 約1時間のドキュメンタリーと「アマテラス」の劇場中継

玉三郎丈は,高天原を支配するアマテラスであり,このコンサートのプロディーサー,演出家,そしてコンダクター。しかし,演技者でもあられる。二部は分かりやすいが,一部は表現が難しいと特集番組で言っておられた。
一部は,平和と破壊を,聴覚的には,琴,笛を中心とする旋律のある楽器と打楽器との対位で表現。視覚的には,アマテラスの暁の空を思わせる暖色系と,スサノオの冬の日本海のような紺青の寒色系シフォンが舞台に舞い,占める面積を競う。アマテラスの怒りと悲しみは凄まじく,光を畳んでしまう。
二部は,コミカル,パワフルに,鼓童が楽しさの限りを尽くす。根元的な体内リズムを揺さぶる。降臨したアマテラスが奏者を労う振りは,コンダクターが各パートを讃える姿に重なり,祭は最高潮。
アンコールが3回。ラストは謡い。カーテンコールがその間に3~4回続き,満席の南座はオールスタンディング。南座全体が,完全にトランス状態に陥っていた。
玉三郎丈は,この世に美を伝えるために受肉した神であることを疑わない。
身体に浴びた音圧エネルギーに,心地よい疲労に誘われ,言語を駆使した表現が困難になっているヽ(^○^)ノファーーァ!。

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音楽」カテゴリの記事

コメント

>六条亭さま
美の持つ力は,歴史,言語,習慣,文化を越えてしまうということを教えて頂きました。文化の表現方法にこだわってこそ,人や町のアイデンティティなのですが,打楽器という心音に近い表現ツールと,光と闇のコントラスト,どちらも波動なんですねえ。
玉三郎丈はどこまで走られるのでしょうか。疾走だけでなく,後進が着いてきているのを確かめられながら歩まれるお姿は殆ど神です。

投稿: とみ | 2006年6月14日 (水) 23時29分

伝統と格式ある南座でも大興奮に包まれた様子がよく分かりました。世田谷PTとは、また異なった劇場構造からも少し心配したのですが、今回の『アマテラス』は万人に通用する普遍的な音楽劇になっていたのでしょう。

やはり玉三郎さんは美の神として南座にも降臨したのですね。

感想記事のほうをTBさせてもらいました。

投稿: 六条亭 | 2006年6月14日 (水) 22時01分

>向日葵さま
初めまして。ようこそ拙宅に。
世田谷PTの千穐楽がどんなに熱狂ものであったか,想像に難くありません。
さて,茂山千三郎さんおっしゃるには,京都の観客のノリの悪さは日本一とか。笑ったら沽券にかかわるんかいなと言いたくなるそうです。南座へ行く目的が,舞妓連れの自分や着飾った自分を見せるという方もおられます。それを京都らしいと許したり誇ったりする土地柄です。
千二百年の京都気質に抑圧された心を解放し,やまとこころを取り戻していただいたのですから感謝の深さはひとしおと思われます。
弦楽器系のワタクシにはヘビーでした。太鼓酔いしました(爆)。

投稿: とみ | 2006年6月14日 (水) 01時12分

世田谷AMATERASUの千秋楽体験者です。感動が心深くまでズッシリきて、言葉になりません。終わったとたんにスタンディング、アンコールの数は覚えていないほど。サイドでしたが3列目で、アンコールが増すたびの客席の熱烈変化に、玉三郎さんが素直に驚いているのもわかりました。
世田谷は500人で舞台と客席の高さも近く、最後は会場一体の祭空間でした。正直南座のような大舞台でどうなるのか想像つかなかったのですが、杞憂でしたね。”やまとこころ”に深く共鳴する舞台、”やまと”の土地の南座のお客様のほうが東京の観客よりも反応が深いのかもしれません。
太鼓の音は反響というより直接お腹にずっしりと。でも重くなく、心地よい。子供の頃からなじんでいる祭太鼓と同じだからでしょうか。
うまく説明できないのですが、心地良い開放感を味わいました。
AMATERASU,生の空間に立ち会うことができて、本当に良かった!

投稿: 向日葵 | 2006年6月13日 (火) 21時35分

>まこさま
千穐楽にお来しとか…。グランドフィナーレですから,際限ないアンコールになると思われます。
ぜひ,レポお願いします。
世田谷を拝見してませんが,舞台の新しさ,広さから想像して照明が効果的なのかなと予想されます。アマテラス降臨に,目がつぶれるほどの強い照明が欲しかったように思われました。
玉三郎丈の存在そのものが奇跡としか思えません。

投稿: とみ | 2006年6月12日 (月) 22時28分

>asariさま
想像がつかないのはごもっとも。ワタクシも初めて見ました。南座がコンサートホールになりました。
観客は入場前後で人格変わってますね,確実に…。南座に玉様の舞踊公演のつもりでお出かけなさったみなさんが,原始高天原の神々の祝祭の観客になりました。
オトナシメの京都人も大和人。生命の根元を揺さぶられ太古の心を取り戻したと思われます。
世田谷は濃密でしたら,太鼓の残響も短めで直撃なのでしょう。よく,ご無事で…。

投稿: とみ | 2006年6月12日 (月) 22時20分

>恵美さま
コメントありがとうございます。
基本的に,打楽器のコンサートですからそれなりの覚悟で参ったのですが,視覚と聴覚の攻撃に魂飛びました。ふにゃふにゃというか(したことないですが),泥酔した翌日のような体感です。

投稿: とみ | 2006年6月12日 (月) 22時05分

 世田谷パブリックは500人、南座は1000人が盛り上がってスタンディングとなると、すごい盛り上がりのよう。千穐楽が楽しみになりました、わくわく。

投稿: まこ | 2006年6月12日 (月) 21時20分

南座も大興奮だったのですねー。

南座のあの空間にあの舞台、そしてオールスタンディングの客席。
想像がつく様な、つかない様な。
世田谷の密な箱とは別の、また素晴らしい世界が現出しているのでしょうね。

投稿: asari | 2006年6月12日 (月) 20時41分

>とみさま
鼓動ならぬ波動による全身マッサージ効果で揉み疲れのご様子ですが、
もう癒えましたか?
太鼓系はお腹にも響きます。お腹も空きますよね~(笑)。

投稿: 恵美 | 2006年6月12日 (月) 13時34分

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» 坂東玉三郎と鼓童の共演−『アマテラス』の感想 [六条亭の東屋]
アマテラス 鼓童が結成25周年を記念して、坂東玉三郎とのコラボレーションで実現した『アマテラス』を20日に観て来た。会場は外国人客も多く、鼓童の海外での人気の高さがうかがえた。 会場の世田谷パブリックシアターの舞台は半円形のエプロン・ステージが張り出しており、奥行きもあるから、普段見慣れた歌舞伎座などの舞台に比べると、かなり縦長に見える。劇場全体も塔のように高い。しかし、これが音響的にもとてもいいようである。 さて、話は有名な記紀の日本神話の世界。アマテラスが荒ぶるスサノオに手を焼... [続きを読む]

受信: 2006年6月14日 (水) 21時41分

»  Heart Beat City  和太鼓の夏  EC 2006 [“Mind Resolve”     そういうの疲れたときは まぁここでいっぷくしてくれ。]
   突然のTB送信お許しください。                                            English translation wholly ? ?                                     Astonish, and after translating... [続きを読む]

受信: 2006年6月25日 (日) 12時19分

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