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2006年5月20日 (土)

大津絵と傾城反魂香

Fujimusume_1 大津絵は,元もと近江(滋賀県)の大谷・追分辺りで描き売られていた民画で,追分絵,大谷絵とも称され,その発祥は江戸初期に遡るといわれている。多くの種類があったようだが,「藤娘」と「鬼の寒念仏」が代表的なものである。
このヒット商品の大津絵を,より一層有名にしたのは,近松門左衛門作浄瑠璃「傾城反魂香」である。
物語の主人公は,又平という吃音の絵師と才気煥発な女房おとく夫婦で,現代も上演されて続けている人気狂言である。
そのため,大津絵の元祖は又平という伝説が生まれ,この物語が真実と思われているほどである。

  京阪電鉄京津線追分駅には,駅に大津絵が飾られ,発祥の地であることを示している。電車は山科から逢坂の関を越K03_facade_1え,近K03_813江路へと走る。

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コメント

>noppyさま
たびたびお寄り頂きありがとうございます。明日の夜の部をご観劇!
歯止めがきかなくなっておられますね~。無理無いところでしょう。東京におりましたら,その時間帯にはそわそわしていることでしょう。
では,前半,初見(爆)に成功されますように…。

投稿: とみ | 2006年5月22日 (月) 23時06分

たびたびハローとみさま
その大津絵ロード通りましたよ!!
三井寺に行く時にうっかり電車を載り越してしまい、
図らずもその道を通ることになって
なんだか得した気分でした。
明日、また夜の部を観劇するので色んな意味で楽しみです☆

投稿: noppy | 2006年5月22日 (月) 21時11分

>スキップさま
又平と藤娘。歌舞伎座でいきなりお家に帰った気分になりました。ワタクシは逆に,この物語を大津絵の創始者のものと信じてましたので,ちゃんと調べてみました。
追分駅は寂しげな電停(駅ではなく電停です。)で,ここを通過するときはぐっすり眠っています。
三井寺近くには大津絵をデザインしたストリートファーニチュアがあります。
藤十郎丈の大津絵道成寺も記憶に新しいですね。ひらかな盛衰記にも,一家が三井寺詣でをして,大津絵を土産に買うくだりがあります。

投稿: とみ | 2006年5月22日 (月) 00時57分

とみさま

私も数年前に坂本の街で見かけた大津絵の何とも味のあるタッチが気に入って、絵はがきセット購入しました。
表紙は「鬼の三味線」、「鬼の念仏」も「藤娘」もセットの中にあります。「外法梯子剃り」なんていうのも面白いですね。
でも私の知識はいつも浅薄。「傾城反魂香」とのつながりなんて、考えてもみませんでした。勉強させていただきましたっ。

投稿: スキップ | 2006年5月22日 (月) 00時42分

>noppyさま
大津絵をご存じでしたか。傾城反魂香は後半の対比とのための作劇の常套とはいえ,前半のストーリー展開が共感を得にくいところがあるので,沈没しがちです。知的想像力の高いnoppyさまも例外ではございませんでしたか(みょーなところで喜んではいけませんヾ(℃゜)々)。
三津五郎丈は又平さんを,共感が持てる人物に造形なさっておられたので大丈夫です。

投稿: とみ | 2006年5月21日 (日) 19時02分

ハローとみさま
昨年大津にて大津絵ラヴァーになったわたくしです。
その滞在の折、カッパと二人で大津絵絡みの思い出を沢山作ってきました。
そうか、”元祖が又平さん伝説”があるんだ!
そう思いながら『傾城反魂香』を観ると感慨もひとしおな気がする...
お陰で次回は寝ない気がする...つうわけで有難うございます。
あと、案外おけいはんラヴァーでもある浜っ子です☆

投稿: noppy | 2006年5月21日 (日) 03時39分

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