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2006年5月30日 (火)

劇団四季・夢から醒めた夢

Nec_0193 5月28日(日),京都劇場で,劇団四季・夢から醒めた夢2日目を観劇した。メインキャストは以下のとおり(敬称略)
ピコ・吉沢梨絵,まこ・花田えりか,マコの母・重水由紀,メソ・飯村和也,デビル・川原洋一郎,エンジェル・藤原大輔,ヤクザ・野中万寿夫,暴走族・西尾健治,部長・田中廣臣,老人・立岡晃,夢の配達人・味方隆司

1988年初演。赤川次郎原作,浅利慶太演出の劇団四季オリジナルミュージカルは,心優しく好奇心旺盛な少女が主人公のファンタジー。
夢と冒険にあこがれる少女ピコは,夜の遊園地で,不思議な夢の配達人に出会い,透き通った寂しげな少女マコを紹介される。実はマコは交通事故死をした幽霊であった。母一人子一人。マコの突然の死に,生きる力を無くした母に別れを告げ,死を納得させるため,一日だけ替わって欲しいと頼まれる。友情に篤いピコは引き受け,霊界行きのエアーターミナルで様々な幽霊と出会うが…。

ポスターや舞台写真からは児童向きファンタジーであるかの印象を受けるが,メッセージ性が高く,若さと老い,生と死,放埒と清貧,生きる意味を問いかける重い重いストーリーである。主要登場人物はほとんど死者。結末は変えられるべくも無い。人の生き死にや,優しい心の伝達力を失った家庭や地域社会に代わり,優しく赤川次郎氏か語りかける。
キャストは若返っている。主演の吉沢さんは,ACLのディアナが記憶に新しく,キュートでスレンダー。声量が不足気味なのが惜しい。マコは透明感のある良くのびるお声,マコの母はグリザベラを思い出させる劇場を震わせる美声。声で涙は確実に絞れる。

リリース18年。上演の度に時点修正があるときいたので,ワタクシなりの微修正希望を少しだけ…。脚本のみに絞る。
18年は一昔,夢だ,夢だ…(ちゃう)。
メッセージの論拠としているエピソードで,児童が気付きそうなレトリックにはナーバスになってほしい。
受験戦争は前世紀の遺物なので,これをなんとか…。メソの自殺の動機を修正する。
メソの新しい罪(パスポートすり替え)がやり得になっている。地獄行きを恩赦で免れ,空港の掃除もう一年くらいが順当と思われる。
児童は終演後,直ちに声高に情け容赦なく糾弾する。吉沢さんのかわいらしさ,花田さんの透明感,アンサンブルのみなさんのかっこよさに免じて許せないようだ。

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