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2006年5月27日 (土)

宝塚月組公演・暁のローマ/レ・ビジュー・ブリアン

Clipartshindenwhite2 5月27日(土),宝塚月組公演を観劇した。
ロック・オペラ/暁(あかつき)のローマ −「ジュリアス・シーザー」より−
脚本・演出:木村信司
出演:カエサル・轟悠,ブルータス・瀬名じゅん,ポルキア・彩乃かなみ,アントニウス・霧矢大夢,カシウス・大空祐飛,オクタビアヌス・北翔海莉
W.シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」を原作としたロック・ミュージカル。
男の野心と葛藤が主題の原作に,妻との情愛を書き込み,原作にないクレオパトラ,ブルータスの母にしてカエサルの愛人セルヴィーリアを加筆したとある。

とはいえ,月組は元より芝居上手。また,カエサル役のために宝塚におられるような轟悠さんの客演を得て,シェイクスピアの原作に恐ろしく忠実な印象を受けた。加筆にも沙翁は揺るがない。ローマの広場一点の装置もチープ感を感じさせない。
轟さんは彫刻的な美貌で,存在そのものが宝塚のカエサル。ブルータスの瀬名さんは寡黙で篤実な理想主義者,アントニウスの霧矢さんは雄弁で好色な現実主義者,大空さんのカシアスは暗い情念に支配された軍人,北翔さんのオクタヴィアヌスは頭脳明晰で性格も円満。まんまである。そのように演じた月組の皆さんは素敵である。
「ブルータス,おまえもか。なら,いい。」に尽きた。
カエサルの妻も光っていた。
レビュー/レ・ビジュー・ブリアン −きらめく宝石の詩−
作・演出/酒井澄夫宝石の持つイメージをテーマにしたレビュー。電飾と光り物の分量も多く豪華,豪華。トップスターがダブルなのでこれもまた楽しみが相乗する。一気にテンションが上がった。
柴吹淳さん卒業以来の月組鑑賞なので,何とも評する資格もないが,男役さん娘役さんとも,個性的で一人一人が区別できるキャラクターがそろって味わい深い組である。

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コメント

>SCIPIOさま
ジュリアス・シーザーは,RSCの来日公演を東京グローブ座で観劇し,世界水準の凄さに震えたことを思い出しました。タイタス・アンドロニカス,コリオレイナスなど,上演回数が少なかった戯曲もかけられ,シェイクスピア人気が不動にしては,近年,ジュリアスシーザーとアントニーとクレオパトラは上演されていないようです。
すぴきおさまの読書量には足元にも及びませんので,当面,塩野七生氏のユリウス・カエサルの巻を読み返そうという気持ちになりました。

投稿: とみ | 2006年5月29日 (月) 20時01分

「暁のローマ」は配役が素晴らしいですよね。
早く観に行きたいです。

投稿: SCIPIO | 2006年5月29日 (月) 00時39分

>rikaさま
そのお名を呼べば,慕わしい柴吹淳さんの長いおみ足が思い出されます。
遊園地もなく,花の道には人通りもまばら。土曜の超良席もなにげに買えてしまえます。
作品の仕上がりに関係なく強引に見せてしまう月組の伝統は健在でした。このままマクベス出来てしまいます(笑)。

投稿: とみ | 2006年5月28日 (日) 22時31分

とみさん、こんにちは。

宝塚に行かれたのですね~~。
私は最近TVばっかりで実際に舞台を観ていないので、とみさんのレポを拝見して久しぶりに宝塚大劇場に行ってみたくなりました。
今度いつ行けるかな~~~?

投稿: rika | 2006年5月28日 (日) 16時47分

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