今日から福井さんがマンカス
劇団四季の公式ホームページは,その週に行われる公演の想定キャストが掲載されている。今週は表題のとおり。
昨年の5月26日,同じタイトルの記事を書いた。その頃は,拙ブログのテンプレートは猫柄だった。
劇団四季の福井晶一さんは,キャッツのマンカス・トラップ又はラム・タム・タガー,アイーダのラダメス等を持役とする,歌よし,ダンスよろし,マスクよろしの俳優さんである。勇気と正義感にあふれたシャイな奴がお似合いである。で,福井さんのマンカスを心より寿いでいる。
彼を贔屓とするワタクシは,彼が三島由紀夫戯曲の最高傑作「鹿鳴館」の清原久雄役に抜擢されたので,自由劇場まで出かけたが,それは違和感があるものだった。
清原久雄役は,一言で言うなら「運命の悪意」。宿業(三島という戯作者)がヒロインに突きつけた過去からの告発状の擬人化である。
芸妓あがりの伯爵夫人・ヒロイン朝子は,間違いや躓きを繰り返しながら,与えられた情況に対応し,精一杯生きてきた。その道しか選べなかったと,過ちを自らに許し,微塵も反省は無かった。息子の久雄に会うまでは…。
久雄役者に与えられた役割は,恵まれた資質(知性と容姿)と,劣悪な家庭環境が形成した傷(近親憎悪と人生への諦観)の齟齬を体現することにある。しかも,台詞は三島の美文。好漢・福井さんに似合うとは思えなかったのが違和感の理由である。
四季の俳優さんは皆さんナイス・ガイ(笑)。どなたも苦戦が予想されるが,孤独な少年を演じることが可能な田邊さんは期待される。
どちらにしても,猫鹿遠征を計画しなくてはと思ったが,状況が許すであろうか?
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コメント
>柴さま
ごらんいただきありがとうございます。柴さまの方がお先かと思われますので,その節はお邪魔し,様子を聞かせて頂きます。今後もよろしく。
投稿: とみ | 2006年2月22日 (水) 12時50分
「猫鹿遠征」ぜひ実現してください!!
私はしばらく耐えてみます…たぶん。
ここで断言できないのが辛いところです(汗)
投稿: 柴 | 2006年2月21日 (火) 22時51分