利休忌
ひょうご芸術文化劇場「獅子を飼う」の感動が醒めやらない今日2月28日(ずっと醒めません。)は,千利休の命日である。堺の納屋衆から天下一の茶頭となった千利休は,天正19(1591)年2月28日,天下人豊臣秀吉より切腹を賜った。後の世の生活様式と精紳まで支配する文化クリエーターとしての偉業にもかかわらず,その死は謎に包まれ,文学者や劇作家の創作意欲を刺激する。
裏千家と武者小路千家では,一月後の3月28日に,表千家では3月27日に,追善のための大茶会「利休忌」が行なわれる。3月に行なわれる理由は,天正19年は閏1月がある年だったので,2月は実質的には3番目の月であったという説もある。
利休は,菜の花を殊のほか好んだ。このため,「利休忌」が明けるまで,茶人は茶室に菜の花を飾らないという。菜の花の開花を待って行なわれると思うとゆかしい気がしてくる。
山崎正和氏が舞台で使った花は何だったかチェックしてみなくては…。ワタクシの目には朝顔に見えた。今日は,純朴な野の花を好んだという人柄に思いを馳せてみよう。
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コメント
>若菜さま
獅子を飼うの謎は深いですね。解き明かすのが楽しみです。一輪の花にも命がかかっているかと思うと,茶道は怖いです。
鼓月のお菓子はカジュアルで美味しいのもいっぱいありますね。おーいお茶の粉末が最近気に入ってますので,和菓子と一緒にいただいてみます。
投稿: とみ | 2006年3月 3日 (金) 22時38分
『獅子を飼う』の花って、ラストに於絹が握っていた白い花っていう印象が強かったのですが・・。よく見るとあのお花、洋モノ?でしょうか?ガーベラっぽかったような・・?
生で舞台を見たときにも違和感を覚えましたが、
何か意図がありそうですね。
今年は寒いせいか、お稽古で使った菜の花もまだ蕾が多かったです。
投稿: 若菜 | 2006年3月 1日 (水) 13時04分