宝塚バウホール宙組公演・不滅の恋人たちへ
3日(火),宝塚大劇場に隣接する小ホール(バウホール)に宙組公演を見に行った。
宝塚バウホールは,基本的に宝塚歌劇団が主催するプログラムを上演している小規模演劇ホールである。中堅や若手出演者のための登竜門として,或いは新進作家によるワークショップ的な役割を果たしてきたときくが,時代やその年のテーマにより位置付けが変わっているようだ。
2006年,年頭を飾るのは,宙組中堅の大和悠河さんと紫城るいさんによるフランス王政復古の時代に生きた情熱的な詩人アルフレッド・ミュッセと,男装の麗人として著名な作家・ジョルジュ・サンドとの恋を描いたミュージカル。ショパン等おなじみの同時代・ロマン派の楽曲が織り込まれている。
ミュッセは,上層階級に属しているが,医学や法律など,何に身を入れる訳ではなく,放埓な日々を過ごす。ブロンドの巻き毛,ばら色のほほ,恵まれ過ぎた容姿・有り余る才能を御することの出来ない青二才であった。
サンドは,ほとばしる自由への憧れと生命力に溢れ,来る時代を呼び込むかのような一陣の風。多くの芸術家たちにインスピレーションを与え,文壇の寵児となっていた。出会うべくして出会った二人は必然的に恋に落ちるが,幸福が訪れようはずは無かった。
主演二人の魅力を引き出すように書かれているので,視覚的にベスト。とりわけ大和さんは演技力に優れ,バトルにも似た壮絶で痛ましい恋は,宝塚歌劇の域を超えたリアリティで説得力があった。
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コメント
>スキップさま
演劇評論家のセンセのことを,楽しもうという感性が不足しているとかリベラルでないとか,けなすこともありますが,やっぱエライです(笑)。
スキップさまは,ベルばらをご観劇とか。おめでとうございます。演劇的カタルシスがあって宝塚の独参湯と称される人気狂言ですね。極楽な一年になりそうな幕開けに心よりおめでとうを申し上げます。
年初の関西は,毎年秋に東京で評判となった舞台が大挙して来ますので,こころもそぞろになりますね。本年もよろしくお願いいたします。
投稿: とみ | 2006年1月 4日 (水) 19時15分
とみさま
あけましておめでとうございます。
「コーラスライン」「初春大歌舞伎 昼夜」「宝塚バウホール」と
観劇三昧の三が日ですね。
『今年ゃ春から縁起が良いわい』ってカンジで、ほんとにうらや
ましいお正月です。ご感想を楽しみにしていますね。
投稿: スキップ | 2006年1月 4日 (水) 00時54分