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2006年1月28日 (土)

12人の優しい日本人

28日(日),千穐楽まで3公演を残すのみの「12人の優しい日本人」昼公演を運良く観劇できた。WOWOW生放送やファイナルフィナーレに向けて関西に来ておられる三谷幸喜氏の舞台挨拶があった。かなり得した気分。近くの映画館で上演されているTHE有頂天ホテルでも舞台挨拶があったとか…。
1990年,三谷氏が,12人の怒れる男をベースに東京サンシャインボーイズのために書き下ろし,1991年には映画化もされた名作中の名作法廷ドラマ。日本に陪審員制度導入が検討されている今,あらゆるジャンルから現在最高の俳優さんを集結させ,ベストキャストで4度目の上演となるものである。
性別,年齢,職業など全く異なる12人の人間性むき出しのバトルは,おもしろおかしく,身につまされながら頷き,膝をたたいて,最後は真実に到達し,さわやかな感動のうちに元気をくれる。
三谷演劇の人気は,登場人物に感情移入し,自分自身を見出し笑い飛ばすところにある。登場人物は自分の体験からしか思考は組み立てられない。一応のまとめ役となっているリベラルらしい陪審員一号ですらそうである。ここに劇の行方の鍵を握る陪審員11号が,思わぬ活躍する。三谷演劇共通の偽物が本物以上の力を発揮し,みんなも本人も救うという枠組みがこのときから見られる。
皆さんの熱演に全員のスタンディングオベーション。鳴りやまない拍手にこのときを共有できたことに感謝した。あーよかった。

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演劇」カテゴリの記事

コメント

>スキップさま
イラストの人物は変わるようですね。ワタクシのときは姉葉容疑者でした(笑)。
客席で異常に笑っておられる方の心のありようも分からないでもありません。三谷演劇は,多くの笑いたい願望を引き寄せ,その人気は留まるところは知りません。お正月の古畑任三郎,新撰組!!も大成功と述懐しておられました。
勢いのある方は違います。いざ,チケット争奪線に参戦!
だめの場合,しゅぱーっと気持ちを切り替えられるのもいいですね。

投稿: とみ | 2006年1月29日 (日) 20時46分

とみさま

三谷幸喜さんの舞台挨拶だなんて、これまたうらやましい・・・。
12人それぞれの描き方が秀逸なので、必ず誰かのどこかに自分を投影したり、「そうそう、こんな人いるよね~。」と思ったりして観てしまいますね。
スタンディングオベーションに心から参加できたとき、感動を共有できた場所にいたことの幸せを思います。

投稿: スキップ | 2006年1月29日 (日) 00時52分

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» 12人の優しい日本人 [地獄ごくらくdiary]
三谷幸喜 作・演出の舞台「12人の優しい日本人」を観ました。 もし日本に陪審員制度があったら・・・という設定で、登場人物は12人の陪審員のみ、舞台も陪審員室のみで場面転換も暗転も休憩もなし、という完全密室一幕劇です。 東京サンシャインボーイズでの初演は1990..... [続きを読む]

受信: 2006年1月29日 (日) 00時57分

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