« 芸術祭十月大歌舞伎昼の部「加賀見山旧錦絵」 | トップページ | ☆新感線・吉原御免状 »

2005年10月16日 (日)

加藤健一事務所・審判

15日,京都府府民ホールアルティで,加藤健一事務所「審判」の京都公演を見た。
「審判」は,バリー・コリンズ脚本モノローグドラマの最高傑作の一つ。真に実力を有する俳優だけが挑むことが許される最高峰である。既に数々の賞を得て確立された定評を持つが,加藤健一は,旗揚げ25周年記念公演の掉尾を飾る演目にこれを選んだ。

第二次世界大戦中,修道院を陣取る攻防戦の最中,ドイツ軍の捕虜となった7人のロシア人将校は,撤退するドイツ軍に修道院の地下室に置き去りにされた。二人が60日後に救出されたが,一人は精神を病み,唯一人正常な精神であったアンドレイ・ヴァボフが軍事法廷の証言台に立たされた。
何が起きたのか,恐れず耳を傾けよ。裁かれる側が裁くものに厳しく問う。罪とは…。裁く則とは…。

150分休憩無しのモノローグ。ワタクシメには,言葉が見あたらない。ただ,一人の証言者ヴァボフが,すでに去った6人を語るが,あたかもその人たちが舞台上にいるかのような臨場感。演劇の力の凄さにひれ伏す。
加藤健一事務所のハートウオーミングヒューマンコメディももちろん好きであるが,これは別格。土下座(m_m)。

|

« 芸術祭十月大歌舞伎昼の部「加賀見山旧錦絵」 | トップページ | ☆新感線・吉原御免状 »

演劇」カテゴリの記事

コメント

>ゆきよさま
加藤健一さんは11度目の上演とか。
一度下北沢にも行きたいです。上京時に小劇場もと思うのですが…。東銀座界わいのみになりがちです。(_ _ )/ハンセイ

投稿: おとみさん | 2005年10月27日 (木) 01時27分

>おとみさま
「審判」私もむか~しむかしに観たことがあります。東京の三百人劇場という小さな劇場でした。細部までは覚えていないのですが、とにかく観ていてずっと息苦しかったのを覚えています。確か「審判」は加藤健一さんはライフワークと仰っていたと思います。25周年記念にお選びになったのも納得です。
加藤健一事務所の舞台はニール・サイモンなどのコメディが多いのですが、私は「審判」と「小さき神の作りし子ら」という芝居で加藤健一という役者を観たので、そちらの印象の方が強いんですよね…。最近セレクトが偏っているので、たまにはこう言う舞台も観たいなぁ、と思います。

投稿: ゆきよ | 2005年10月20日 (木) 17時06分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 加藤健一事務所・審判:

« 芸術祭十月大歌舞伎昼の部「加賀見山旧錦絵」 | トップページ | ☆新感線・吉原御免状 »