いつかはくる。別れのときが。
京都公演千穐楽の決定した劇団四季「アイーダ」を観劇してきた。
大阪のマイ千穐楽から半年を数える。
主要キャストは,井上智恵,阿久津陽一郎,佐渡寧子のお三方。
京都劇場は,旧大阪MBS劇場より舞台が狭く,装置が窮屈な感じがするが,その分群舞の密度が高く,ローブのダンスの場面は群舞に泣かされた。
勿論,大塚さんのゾーザを中心とする脇坂さんや景山さん他壮年イケメン軍団のカッコよさは健在。
ラダメスを演じる阿久津陽一郎さんは劇団四季の坂口健二さん。彫りの深いマスク,厚い胸板,長い手足。女性の恋愛願望を具現化したお姿。また,お声もニューヨークオリジナルキャストの俳優さんにそっくり。その声お姿で,純愛を貫く生真面目さ。やっぱり福井さんは真っ向勝負したら危うい。
佐渡さんは完璧ボディとお声とフェイス。愛を失うことにより,一国の運命を孤独の中でファラオとして背負う果敢な決断をする。前半のノーテンキな姫様とのメリハリがくっきりしてきている。
井上さんのアイーダはキュートなフェイスにパワフルなお声。台詞回しと歌唱が確か。高音域ののびがもう少し欲しいところであるが,あのシラバブを演じておられた井上さんがアイーダにと思うとうれしい気持ちにさせていただける。
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