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2005年7月 4日 (月)

ゴッホ展

会期も詰まってきたので,大阪国際美術館にゴッホ展を見に行った。炎の人ゴッホだけあって,長蛇の列,押すな押すなの大人気。
学習と感性不足を知る。独創的な作風で,時流に先駆けすぎて画壇に受け入れられなかったかの印象を持っていたが,先人(ミレー)や異国文化(日本の浮世絵)に真摯に学び,同時代人(ゴーギャンやセザンヌ)と切磋琢磨しながら芸術家の理想郷を目指したということが分かりやすく展示されていて,初心者にもファンにも優しい展覧会。魂が咆哮する絵ではあるが,ピュアな青年の真摯な創作活動の賜であった。
一昨年,日本でも上演された画家ゴッホ誕生の瞬間を綴った戯曲「若き日のゴッホ」に登場する「長靴」の実物にお目にかかれ,舞台の感動を新たにした。実はこの「長靴」がどのような経緯で描かれ,何を意味しているのかは謎のままという。

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