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2005年6月13日 (月)

「論文博士」廃止!中教審方針!

とうとう来るべきものが来てしまいそうである。
中央教育審議会報告大学院改革に関する中間報告「新時代の大学院教育」によると,“企業などに勤めながら研究論文を大学に提出して博士号を取得する「論文博士」について,「諸外国の制度と比べ日本独特の論文博士は,将来的には廃止する方向で検討すべきと指摘,大学院の教育課程を修了して博士号を取得する「課程博士」制度に一本化する方針を決めた。”とある。
博士号の取得方法を国際基準に合わせ,日本の学位が国際的に信頼され,通用するようにするとあるが,論文博士が日本の博士号の水準を下げていたことになるのであろうか。
一度は志しながら,半ばで断念した身では,大げさに残念と嘆くのもおこがましいが,やはり落胆する。
私の勤務地の京都は,自他共に認める大学のまち。いつかを夢見て京都の町で働く社会人研究者たちに,あきらめないでとエールを送りたい。

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コメント

>べんぞうさま
コメントありがとうございます。
是非もないとしか申し上げようがありません。
研究の道は険しく,若い方にモチベーションを持ち続けて頂くことも難しい時代です。
べんぞうさまは,若い皆さんのため,闇夜を照らす光となってくださいませ。

投稿: とみ | 2005年11月27日 (日) 22時55分

えっ.
論文博士制度がなくなるんですか.
小泉構造改革による日本育英会の廃止と並ぶ悪政ではありませんか.

課程博士って,大学院の博士課程(大学卒業後,最短でも修了するのに5年間が必要)に通えるだけの経済的あるいは家庭的な条件を備えた人が行くところです.
そんな恵まれた条件を備えている人たちは極めて少数です.こうした人たちでないと博士の学位が取れないとしたら,我が国の優秀な研究者が育つルートが狭くなることになります.

こんなんで良いのか,と記事を拝読して大変に憤っています.

私も論文を何年もかかってやっとこさ書き,学位を授与いただきました.
その頃は論文博士の方が授業料を納めていたらなんとかなる課程博士よりもワンラック上だと教えられて,そうかそうかと思っていました.

中教審のメンバーは大学院の授業料をしっかりと納めた課程博士ばかりなのかも知れませんね.

投稿: べんぞう | 2005年11月27日 (日) 12時06分

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